m o n o l o g u e

taddy // graphic designer / artist / poet

r e n t

2008-11-26 | cafe_monologue



先日、親友の白川侑二朗が出演しているミュージカル、「Rent」を観てきました。


「Rent」はブロードウェイで12年間公演されたロングランヒットのミュージカルです。(歴代7位)
詳しいストーリーは「Rent」のサイトの「Story」をチェック。


会場となった日比谷の「東宝シアタークリエ」は、「芸術座」跡地に建てられた劇場です。
周囲に「宝塚劇場」や「日生劇場」、「帝国ホテル」が並ぶ文化と歴史を感じさせる一画にあります。
とてもきれいで清潔な劇場で、舞台と客席の距離も近く、心地よい空間でした。


その日はあいにくの雨でしたが、会場は満員。
話に聞くと、もうどの公演もチケットが完売に近い状況だそうです。
12月30日までほぼ毎日あるのにですよ!
すごい人気です。
侑二朗がとても良い席を予約してくれたので、舞台間近で堪能できました。





当日のキャストは以下の通りでした。


マーク: 森山未来
ロジャー: K
ミミ: DEM
コリンズ: 米倉利紀
エンジェル: 辛源
ジョアンヌ: Shiho
モーリーン; 望月英莉加
ベニー: 白川侑二朗


「ベニー」は「Rent」の中では唯一「敵」役。
マークやロジャーたちとルームメイトでしたが、富豪と結婚し、かつて住んでいたアパートの家主になります。
そして、マークやロジャーたちに家賃の支払いを請求する側になってしまいます。
でも、「敵」と行っても、悪人ではなく、良かれと思ってやっていることが周囲とぶつかってしまう感じです。


侑二朗版「ベニー」は前半はふてぶてしく、そして、すごくイヤミなヤツ。
でも、後半は従来のココロを取り戻して、仲間思いの愛情深いヤツを熱演していました。


さすが俳優、演技のうまさはキャストの中でもピカイチ!
そして、あの体格ですから、いつもながら舞台映えして存在感があります。
本人も今回は緊張することなくエンジョイできていると言うだけあって、その雰囲気がよく伝わってきます。
とても存在感を出すのが難しい「ベニー」という役を、独自のものにしてうまくこなしてるなと思いました。


唯一残念だったのは、彼のマイクだけなぜか音が小さかったこと。
誰よりも大きな声を出せるのに、そのパワーや迫力があまり伝わってきません。
しかも、バンドの音が大きすぎて、彼だけでなくキャストの声を消してしまうことも。
せっかく良い舞台になっているのですから、音響については改善して欲しいものです。


舞台後、楽屋におじゃましましたが、こじんまりしていながらもとてもきれいな空間でした。
ひとつひとつの舞台にキャスト全員が全力を注いでいるからでしょうね。
「やり遂げた!」という心地よい疲労感が漂っていました。


正直、日本版「Rent」、ブロードウェイ版と比べられて酷評されるのかと思ってたんです。
でも、予想以上にうまく新しい解釈で日本人にも伝わるバージョンを作り上げてましたね。
まだ始まって2週間ですので、きっと12月の終わりにはもっと熟成した舞台が出来上がっていると思います。
ボクもあと一度観に行く予定なので、今からすごく楽しみです!


ちなみに舞台を観にいったのは、自分の誕生日イヴ。
例年は我が家で友人たちを集めてホムパを開いてるのですが、今年は何もせず一人でのんびり過ごしました。
(出社すると後輩たちがデスクを飾ってくれてたのに感動したけど!)
「Rent」は自分への素敵な誕生祝いになりました!




taddy




s y m p h o n y

2008-11-17 | cafe_monologue



あいつぐひき逃げ殺傷事故。

飲酒運転をしていたドライバー。



同じような事件が何度も起こるのはなぜだろう?

悲しい教訓が生かされないのはなぜだろうか?



そこには二つの問題が絡み合っているように思う。

ひとつは、「周囲との交わりの断絶」。

もうひとつは、「自分の価値を理解していないゆえの無責任さ」。



日々、ニュースからいろいろな事件が飛び込んでくる。

「でも、自分には関係ない。」

毎回ボクたちはそう思って聞き過ごしているのではないだろうか?



ところが、この世界に起きる出来事で、自分に関係ない出来事など何ひとつない。

「人との交わりの中で生きていること」がこの世界の「現実」。

すべての出来事が、すべての人の生活につながっている。



それは、自然に目を向ければわかる。

自然は常に自分を相手に与える。

枯葉は土となり、ほかの植物を育てる。

その植物は、それを食べる虫や動物のカラダとなる。

その虫や動物も、それを食べる別の虫や動物のカラダとなる。

そして死んでいった虫や動物もまた土となり、新しい命に自分を与える。

すべてが自分を与えあっている。

どこにも無駄がなく、そして、すべてがつながっている。



そう、地球上にあるすべてのものがつながっている。

何億年前のアフリカ大陸。

当時そこで生まれ、そこで死んでいった一匹のアリ。

たかがアリんこ一匹、されどアリんこ一匹。

この一匹のアリが存在しなかっただけで、世界の歴史は大きく変わっていただろう。

今僕たちが住んでるこの世界とはまた違った世界になっていたはずだ。



また、この世界のすべては、壮大なシンフォニーにたとえられる。

オーケストラには様々な楽器が存在し、それぞれの音を奏でている。

ひとりひとりが個性を出しつつ周囲に溶け込めば、最高のハーモニーが生まれる。



そう、この「ハーモニー」とは単に周囲にあわせることで生まれるのではない。

「個」を主張しつつも、周囲と交わることで生まれる。

そのためには指揮者を見るだけでなく、周囲の音に耳をよくすまさなくてはいけない。



逆に、己のリズムで勝手な音を奏でるとどうなるか?

あるいは、出すべき音を出さないとどうなるか?

不協和音が生じたり、歯抜けになったりして、シンフォニーはめちゃくちゃになってしまう。

見事なハーモニーが単なる雑音になってしまう。



すべての物事はつながっていて、僕たちひとりひとりは、この世界にとってかけがえのない存在。

この世界のつながりを知れば、何事も他人事ではないことに気づくだろう。

自分の真の価値がわかれば、周囲の真の価値も分かるだろう。

人間の価値が分かれば、責任ある生き方を自ずと始めるだろう。




taddy



n e w s

2008-11-13 | cafe_monologue



東京は昨日までの寒さが若干ゆるんで、今日はぽかぽかです。
夜のあちこちでイリュミネーションが灯りはじめ、「光の季節」がやってきました!


さて、友人であるマサ(橋本昌彦)のライブの告知をさせてください。
2年ぶりの我が故郷福岡でのライブ!
ぜひぜひ、近辺の方々は足を運んでみてくださいね。
秋の夜長、彼の歌声に魂をゆすぶられること保証します。


 日時: 11月24日(月) 18:00開場 19:30開演
 場所: 福岡サンチョパンサ
      http://www.tiempo.jp/sancho_panza.html
      アルゼンチン5つ星レストランシェフであるメンドーサ氏の料理を堪能できるとのこと。Bueno!
 料金: 2,500 yen (3曲入り限定『Premium Disc』 + 1ドリンク付)





そういえば、侑二朗の出演している舞台「RENT」も先週始まりました。
あちこちのblogで感想を読んでいると、かなり良い反響が。
「こういう解釈のこういうRENTもありだよね」といった感じで、日本人のための日本版RENTが出来てるんでしょうね。
本人も精一杯舞台に魂こめてて、元気そうで何より!
今月と来月一回づつ観にいく予定ですが、早く観たくてたまりません!!





マサのライブ、侑二朗の舞台、ぜひぜひみなさんエンジョイしてください。
ココロあたたまる最高のひと時を楽しめること間違いなしです。




taddy

n o v e m b e r

2008-11-04 | cafe_monologue



気づけばもうのーべんばー。
2008年も残すところ2ヶ月を切りましたね。はやっ。 

この3連休はそこはかとなくまったりと過ごしました。

初日の1日。
今年も「Tokyo Designer's Week」を見に外苑へ。
毎年足を運ぶ人の数は増えてるけど、内容が年々イマイチになってきてるんだよな・・・。
はっきり言って、つまらなかったです。以上。





2日目。
この日は家でヒッキーしてたので、特筆することなっすぃんぐ。


3日目。
日体大の学園祭にお邪魔ムシ。
バリバリの文化系であるワタクシにとって、筋肉の聖域に踏み入れいるのは生まれて初めて。
女学生もオンナを捨てたマチョ子たちに違いないと思ってたら、フツーのイマドキの子たちでした。
女子の割合が多いボクの大学でさえゴムスカートの娘がいたのにさっ w w w
時代は変わるものです。

でも、学園祭なんて何年ぶりだろ?
出店の食べ物はおなか壊しそうなので何も買わずに野外ステージへ。

今回、バリバリの文化系のワタクシが筋肉の聖域を訪れたのは、先日知りあった貝沼さんと会うためでした。
彼が学園祭のトリを飾るということで、これは行かねばと。

貝沼さんは日体大4年生で、来年教師になることがめでたく決定。
子供たちへの愛情と教育への情熱がすごく、この時代にこんな素晴らしい若者がいたんだと思うくらいアツい青年です。
自分の子供の先生が選べるのであれば、彼のような人に教育して欲しいと思うほど人間性が立派。

そんな貝沼センセーが、寒空の下、おパンツ一丁でボディビルを披露してくれました。
とくと勇姿を見よ!





あちこちからやんややんやの歓声。
学生たちからもすごい人気者!
日体大に素晴らしいトリです。
これからの成長がますます楽しみな快男児です。

学園祭終了後、少し貝沼氏とだべって、ボクの裏庭、表参道へ。
明治神宮のお祭りがあったのか、とてもきれいなイリュミネーションがあったのでパシャっ。





帰宅後は実家へ電話。
両親の結婚記念日だったので、おめでとうコール。
二人でイタリアンのコースを食べに行ったらしく、素敵な時間をすごせたようで何より。
いつまでも仲睦まじく元気で暮らしてもらいたいものです。
二人がボクの両親であることに心から感謝。


taddy