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taddy // graphic designer / artist / poet

h a b u g e n

2007-09-23 | cafe_monologue



われらがスリーアローズにとって、ひとつの大きなマイルストーンを刻む転換期が来たようです。


友人の尚玄が主演のひとりとしてしている映画「ハブと拳骨」。
60年代の「コザ(沖縄の歓楽街)」を舞台に、混沌とした時代を生き抜く血のつながらない兄弟を描いた物語です。
兄弟役で個性派俳優の虎牙光揮さんや今をときめく宮崎あおいさんが出演。
2年前にタイで撮影されました。





それが今年の東京国際映画祭のコンペティション部門に出品されることが決定!
コンペ部門には15作品がエントリーされるのですが、日本からは「ハブと拳骨」一本だけ。
ぜひぜひ頑張って欲しい!


いつ一般公開されるのか、まだかまだかと待ってました。
でもすべての物事はボクたちの予想とは異なって、ベストなタイミングにベストな形でやってきます。
2年という年月はすごく意味のあったことだと思うな。


なぜかって?
宮崎あおいさんが日本を代表する女優に成長したでしょ?
2年前だったらここまで彼女が注目されることもなかったはず。
今だからこそ彼女は注目されるし、その注目のおかげでこの映画への注目度も大。
彼女という「入り口」を通して、人々は他の俳優陣の素晴らしさに気付くチャンスができたわけです。


そして、製作側のこの映画に対する深い誇り。
一人でも多くの人に見てもらうために走り回ったスタッフのたゆまない頑張り。
出演者たちの熱いキズナ。
これらの要素がこの2年間でますます熟成されていったんだと思います。


万人受けする映画ではないかもしれないけど、強烈な個性が集まって強烈な個性を放つアバンギャルドな作品。
良い意味の土臭さの漂うひとつのアートだと思います。(ってまだ見てないけど 。てへっw)
この映画が日本映画にひとつの息吹を吹き込みますように!




(左:尚玄、右:宮崎あおい)




taddy

v i c t o r y

2007-09-16 | cafe_monologue



昨晩は、長年の大切な友人である佐藤隆平選手(プロ修斗選手)の試合応援に行ってきました。


昨年、試合前の練習時に負傷しながらも怪我をおして参戦。
胸の筋肉を切断する大怪我だったことが判明。
年末に手術を受け、ようやく今年の6月に練習を再開することができました。


この11ヶ月の中でいろいろなことがありました。
でも、この怪我もなにもかも、必然だったと僕は思っています。
己をじっくり見つめ直すためにやって来た期間だったと思います。
様々な荒波にもまれながら、隆平は人間的に非常に大きな成長を遂げました。
お互いの友情をこれまでになく深めることのできた時でもありました。
ヤツとの付き合いも5年くらいになるけど、本当にこの数ヶ月で素晴らしい人間になったと思います。


そして、11ヶ月ぶりのリング。
メインの試合カードとなり、スポーツ系サイトでは「復帰戦」と大々的にうたわれていました。
元々、期待の大型新人でしたからしかたないですけどね。
本人にとっても久しぶりの試合は恐怖と緊張でいっぱいだったと思います。
周りからの期待というプレッシャーも相当だったことでしょう。


事務局の運営下手に辟易して不快な思いをしましたが、ようやく待ちに待った最終カード。
毎度ながら心臓に良くないですね、親友が戦っている所を見るのは・・・。
試合前から本人以上に緊張しっぱなしだし、KOなんかされようものならリングに駆けつけて相手をぶちのめしたいくらい。
「もう二度と見たくない!」と毎度思ってしまいます。
格闘家の奥さんになる人たちは一番大変だろうなと本当に思います。寿命減りますよ・・・。


試合開始。
両者ともに慎重で、距離を保っています。
やや及び腰の隆平。
そこへ相手のキックやパンチが入ってきます。
窪田選手のペースになってしまうのかと思っていたとき、隆平の右ストレートが炸裂。
相手が倒れた瞬間、すぐに馬乗りになってパウンドの嵐。
レフェリーが止めて見事TKOを奪いました。
1分19秒というあっと言う間の勝利。





この写真、どうです?すごく良い顔しているでしょ?
勝利が決まった瞬間、普段はなかなかアツくならない僕でさえ拳を上げていました。
そして、あまりの感動で涙してしまいました。
ここまでの道のりをよく知っていたから。
いくつもの大きな壁を乗り越えてくれましたよ、隆平は。
今までで一番カッコ良く、一番良い顔をしてました。


たくさんの人たちの祝福を受けて引き返す隆平がとても大きく見えました。
さっそくYahoo!ニュースページをトップに出ていたり、各種サイトでも大々的に報告されていたり。
自分のこと以上に本当に嬉しいですね。
甦った彼の姿からたくさんの元気をもらえました。
多くの難関を乗り越えた人間の姿は、人々に感動とパワーを与えてくれます。


隆平、お疲れさま。



taddy

w a t e r

2007-09-14 | cafe_monologue



我が家の裏に流れる小さな川。

天気が穏やかなとき、水は澄み渡り、川底がよく見える。

しかし、大雨や台風がやって来ると、川は濁流となり、水は茶色くよどんでしまう。

やがて荒れ模様がおさまれば、川は静けさを取り戻し、泥は川底へと沈み、透明な水が帰ってくる。



この川はボクたちに人生を教えてくれている。



日々忙しく、いろいろな問題に直面しているボクたち。

せわしさや不安にココロをかき乱され、ボクたちの内側にある「水」は濁ってしまっている。

濁ってしまっているから、自分も周囲もよく見えない。

濁ってしまっているから、何をどのようしたらよいのかも分からない。

もがいて、見つからない答えを見つけようともがいて、堂々巡りしている。



では、どうすれば良いのか?

その答えは川が教えてくれている。



問題を解決しようと駆けずリまわるのではなく、立ち止まってみればよい。

いろいろと頭の中をいっぱいにするのではなく、心を落ち着かせて空にすればよい。

何かをするのではなく、じっとすればよい。



そうすれば、自ずと泥は沈み、水は澄んでくることだろう。

そうすれば、視界がひらけ、すべてが見えてくることだろう。




taddy





p a r t y

2007-09-12 | cafe_monologue



こないだの日曜日は我が家で久々のパーリー。
同世代の美男美女を召集してみたり。
ちなみにボクもかなりのイケメンだ。
タイに行けば。


今回のスペショゥゲストは白川侑二朗クソと橋本昌彦クソ。
どちらも素晴らしい「表現者」としてボクが今一番注目&尊敬&応援する友人たち。
blogで何度もオススメしたもんね。
二人とも来てくれてギザウレシス!


普段の侑二朗は、イタズラ小僧な面もある屈託のない少年のよう。
「下町の人情味溢れるみんなのあんちゃん」といった感じ。
エロ気出してやや黒光りしてるけど、日本人が失って来ている良いものをしっかり持ってます。
周囲をハッピーな気持ちにしてくれる上腕三頭筋系ムードメーカー。
演技力も抜群、人柄もナーイス、豪快さと繊細さを兼ね備えた心身共にでっかい快男児っす。
ボクのギャグにシカトかまさなくなったときこそ、彼がホンモノのスターになった証。ガンバ大阪。


マサとはいつも目があった瞬間、ちょっと語りましょーよモードに突入。
音楽のことを喜びを持ってアツく語れるのは、アーティストの姿勢として素晴らしいと思う。
いつまで話してても全く飽きないし、このように語り合えるのって最高やね。
彼のせくしーな歌声は聴く人を妊娠させるので危険。
CDショップのフロア中でレデーたちがもだえていたという逸話をもつレジェンド。
大物プロデューサーをもうならせるくらいいい仕事しはります。


一人でも多くの人に彼らの才能に触れて、感動を味わって欲しい!
侑二朗は12月にミュージカルの舞台が、マサは10月にライブがあるので、ぜひ!
才能を活かして頑張ってる人たちからは、ボクたちもたくさんの元気をもらえます。
 ・ ミュージカル 「GIFT」: http://www.musical-gift.jp/
 ・ ライブ 「MIX-UP deevo Vol. 1」: http://www.hashimotomasahiko.com/news/


そういえば、今回のさわやかな男衆はみな九州出身ぢゃない。
九州男児はヤバいね。


そして、忘れちゃヤダなのが、いつも楽しい時間をシェアしてくれる愛すべき仲間たち。
あすかやマサコ、さやちゃん。来てくれてありがとね。
肩肘張らずに一緒に楽しめるyouたち、また来ちゃいなよ。
「自分」をしっかり持った昭和のビジンダー。
好きすぎて鼻血出る。
あんど、今回来れなくなってしまったyouたち。
次回来なかったらカンチョーしゅる♪


本当にホムパは素晴らしいです。
たしかに調整が大変だったり、全員は呼べないので心苦しかったり、頻尿気味で困ったり(ワタクシ事)。
でも、プライベートな空間に招待できるのは、やっぱり友人の中でも特別な人たち。
そういう仲間たちと楽しくこじんまり時間を共有できるのは至極幸せなこと。
はよまたヤリたい。









taddy

l i f e  i s  b e a u t i f u l

2007-09-11 | cafe_monologue



地球の上に住んでいることや誰かと知り合うこと。

そんなこと「当たり前だ」と気に留めることなくボクたちは日々過ごしている。

忙しさに流されていたり、

ボーっとしていたり、

楽しいことだけを追い求めていたりして、ボクたちは日々過ごしている。



けれど、人生は奇跡の連続。

いや、人生そのものがすべてを越えて最大の奇跡。

そのことをボクたちは分かっているのだろうか?



もし、地球の位置が1mmでもずれていたら、この星は生命の住めない惑星になっていた。

もし、誰かと出会うことがあれば、それは65億分の1という途方もない確率なのだ。



「当たり前」だと思っていることにも改めて思いを馳せると、人生の神秘に驚嘆させられる。

これらのことを思い巡らせると、おのずと周囲のすべてに感謝の気持ちが沸いてくる。



今ここに生きていることにありがとう。

愛する家族がいてくれることにありがとう。

かけがえのない友人たちがいてくれることにありがとう。

見知らぬ人たちにもありがとう。

人生に無駄なものはひとつもなく。奇跡が奇跡を呼び合ってボクたちの人生を、そして、この世界を作り上げている。



そのことを理解するとき、人生は感謝の連続となり、苦しさの中でも喜びをもって前進することができるだろう。

life is beautiful.




taddy

s u m m e r

2007-09-01 | cafe_monologue


涼しい風が秋の訪れを告げてくれる夕方。


用事を済ませ、帰宅の途についた。


最寄り駅で電車から降りた瞬間、子供たちの歓声が聞こえた。


「お父さん!」


そちらに目をやると、おじいちゃんに連れられた男の子が二人立っていた。


開いたドアから降りて来たお父さん。


はしゃいで駆け寄る男の子たち。


お父さんは嬉しそうにしゃがんで二人の子を両脇に抱きしめた。


きっと、夏休みの間におじいちゃんのところへ遊びに行っていた子供たち迎えに来たに違いない。


見ているこっちまで笑顔に変わった。


自分が小さかった頃の夏の思い出に浸りながら、僕は改札を出た。



taddy