日日の幻燈

歴史・音楽・過ぎゆく日常のこと

【note】羽根木公園の梅

2015-03-14 | 日日の幻燈

【羽根木公園】

花粉が飛び散る中…もとい、穏やかな日差しのもと、昨日、羽根木公園(東京都世田谷区)に梅を観に行ってきました。

羽根木公園は、その昔、六郎次という鍬や鎌を造る鍛冶屋が住んでいたことから六郎次山と呼ばれていました。また、大正時代末期敷地の一部が根津財閥の所有であったことから根津山と呼ばれるようにもなり、土地の人達には、今なお「根津山の公園」或いは「六郎次山」と呼ばれています(公園の案内板より)。

その羽根木公園の一画に見事な梅林があるということで、それでは行ってみようかと。

【羽根木公園の梅いろいろ1】

梅を観るにはちょっと時期的に遅かったので、やはり散ってしまったものもありましたが、まだまだ頑張って咲いていました。ほんとうは、先週末に行く予定だったのですが、天候不順により断念したのでした。

【羽根木公園の梅いろいろ2】


【羽根木公園の梅いろいろ3】

それぞれの木に品種を書いた札が下がっているのですが、ひと口に梅と言ってもかなり種類があるんですね。普段、紅白程度の差は認識していたものの、とくに気にかけずに見ていましたが、言われてみれば花の感じが全く違います。
「白加賀」「八重野梅」「真鶴」「一の谷」などなど。
羽根木公園だけでも10種類以上あったと思います。なかには「不明」なんて札が掛かっている木もあったり。

【羽根木公園の梅いろいろ4】


【羽根木公園の梅いろいろ5】


【菅原道真由来の飛梅】

「飛梅」は菅原道真の伝説に由来する梅だとか。道真が失脚して京から大宰府へ左遷されたとき、梅が道真を慕って大宰府まで飛んでゆき根付いたそうです。羽根木公園の「飛梅」は、大宰府から寄贈されたもので、案内に「分身」と表現されてました。


そんなわけで羽根木公園、なかなかよかったです。小田急線の梅ヶ丘駅から徒歩5分くらい。駅に着いてから先が長い…なんてこともないし、きとんと整備されています。来年もまた観に行こうかな。

今年は久々に梅も観賞できたし、次のターゲットは桜です。あと半月、花粉に耐えながら楽しみに待つとしましょう。


にほんブログ村 歴史ブログ 江戸時代へ