◆◇◆5歳のころ◆◇◆
幼いころから数の感覚を養い、倍数も得意技にしてあり、問題を解くことは楽しかったのですが、
きれいに書けないことが計算ミスを誘因するので、線引は親の日課となりました。
そんなとき、小林先生から母子の一つの目標が提示されました。
算数の幼児優秀児過程認定テストの受験でした。
これは、年長3月末までにG教材を終了した子に受験資格があります。息子はすでに9月末
に終了していましたので11月にうけることにしました。
試験の出題範囲はE.F.G教材です。早速復習に入るとみごとにE.F教材のあたりは忘れて
いました。少しやれば思い出すのですが、それはそれは見事に忘れている、間違えるでした。
おまけに小5~中1までの範囲の内容がまんべんなく出るのでE教材を思い出し、F教材をやり、
G教材も忘れないようにキープするというこの3学年分を同時に出来るようにすることは、母子に
とって初めてのことなのです。
さすがに私も「あんなに何千枚もやったのにどうして出来ないの」とがっかりしました。
だから子どもにもそれが伝染し、やる気が失せ始めました。
そんな子どもの状況を小林先生が見逃されるはずがありません。
「11月の受験はやめましょう」
と言われました。
でも 私は、どうしても受けさせたかったので
「経験するだけでも・・・・」とお願いしましたが、
「たった今、受験の取りやめを事務局に伝えました」
ときっぱり 先生に言われました。がっくりしました。
小林先生の目指すレベルの高さをひしひしと感じました。どの親よりも努力してきた自負
も少なからずありました。
子どももすごく努力してここまできていました。でもでもまだまだなんだ、目指すべき力は、
ついていないんだと痛感しました。
小林先生は
「幼児認定テストがすべてではありません。これから、この子は人生の中で数えきれない程の
テストを受けるでしょう。そんな時、準備を十分し一度で合格することをまず幼児認定テスト
で経験させたい。すべりぐせをつけさせないようにしたいです」とおっしゃいました。
とても納得のいくお言葉でした。
目先の一つのテストの受験に母一人が夢中になり子どもを叱咤激励していただけだったのです。
小林先生は、長い目で我が子の力をつけ伸ばすことを考えて下さっていました。
母として、
周りが見えなくなっていました。
母子ともに疲れ切っていたので、数日公文の家庭学習を休みました。
この休みは、行き詰まった子どもの気持ちをリフレッシュさせ、母である私の気持ちを切り替
えるために必要な時間でした。
また少しずつやろうか、といって再開した算数。
次なるは、2月のテストです。約3か月半の道のりです。
ここでどうして認定テストをあきらめて先の教材(H.I)へ進むことを選ばなかったかは、
小林先生のアドバイスでした。
「このテストを受けることにより、E.F.Gの力がしっかりと身につき、先の教材(HIJ~)
に進む時の力になるんです。公文式はいつも先の教材ができるような力をつけて進むから、
どこまでも勧めるのです。
この言葉は、まるで枯れた花、落ち込んだ私に水を与えてくれるかのような力でした。
どうせまだ年長、7学年も先のことをやっているのだから、そんなにあわてずともいいじゃ
ないか、それよりも子どもに真の力をつけてあげようと思ったのです。
この日からE.F.Gを並行して学習する日が始まりました。
分数をやり、少数も考え、方程式を解くことは、幼児には大変だろうと思ったのですが、
いやいやどうして忘れたことを思い出していくと、このEFGの内容を見事に並行して
やっていくようになりました。
覚えるのも速いけれど、忘れるのも速い。でも思い出すこともできる。
実に幼児の能力は限りなく逞しいものでありました。
いよいよテストに向けて実際に問題を練習します。
30分30問と時間も量も決められています。慣れてくるとそんなに急がなくても全問手を
つけられることが判ってきて、ようやく練習問題で始めて万満点を取りました。
計算ミスもなく、100点を取ることが、5歳になったがかりの息子には、どれ程大変な
ことか。
間近で見ていてひしひしと解りましたから、その瞬間二人で抱き合い、息子はぴょんぴょん
飛び跳ねて喜びました。
その日の先生からのメールには、こんなことが書かれていました。
「とうとう完成しましたね。11月に入り毎日5枚が安定し、12月に計算速度が完成し、
1月に丁寧さが完成しました。
人間教育最先端をいく公文式が子どもたちにつけたいと思っている可能性を、昨日
(満点を取ッたこの日)この幼い少年は、ぐっと引き寄せました。認定テスト合格に勝る
喜びです。・・・・中略
次の目標をお伝えします。試験日までの10日間に100点をあと2回取ってください」
私は、合格するよりも嬉しかったです。
試験日までに2回以上100点を取ったおかげで集中力もつき、2月には合格しました。
テスト会場へは、もう楽しくて仕方がない様子でスキップして入っていった息子の後ろ姿を
今もはっきり覚えています。
5歳の終わりには、H教材180番まで進みました。
一時 幼児優秀児認定テストの準備で教材の進みは止まっていたのですが、テスト後の2月
3月の2か月で、一気に130枚進度を上げました。
国語教材は、BⅡ教材の200番です。
幼児認定テストからわずか9か月後に、息子は中学課程認定テストを受けることになるのですが、
この短期間の急速な伸びこそ、息子につけていただいた力だと実感しました。
(次回の6歳のころにてお話します)
幼いころから数の感覚を養い、倍数も得意技にしてあり、問題を解くことは楽しかったのですが、
きれいに書けないことが計算ミスを誘因するので、線引は親の日課となりました。
そんなとき、小林先生から母子の一つの目標が提示されました。
算数の幼児優秀児過程認定テストの受験でした。
これは、年長3月末までにG教材を終了した子に受験資格があります。息子はすでに9月末
に終了していましたので11月にうけることにしました。
試験の出題範囲はE.F.G教材です。早速復習に入るとみごとにE.F教材のあたりは忘れて
いました。少しやれば思い出すのですが、それはそれは見事に忘れている、間違えるでした。
おまけに小5~中1までの範囲の内容がまんべんなく出るのでE教材を思い出し、F教材をやり、
G教材も忘れないようにキープするというこの3学年分を同時に出来るようにすることは、母子に
とって初めてのことなのです。
さすがに私も「あんなに何千枚もやったのにどうして出来ないの」とがっかりしました。
だから子どもにもそれが伝染し、やる気が失せ始めました。
そんな子どもの状況を小林先生が見逃されるはずがありません。
「11月の受験はやめましょう」
と言われました。
でも 私は、どうしても受けさせたかったので
「経験するだけでも・・・・」とお願いしましたが、
「たった今、受験の取りやめを事務局に伝えました」
ときっぱり 先生に言われました。がっくりしました。
小林先生の目指すレベルの高さをひしひしと感じました。どの親よりも努力してきた自負
も少なからずありました。
子どももすごく努力してここまできていました。でもでもまだまだなんだ、目指すべき力は、
ついていないんだと痛感しました。
小林先生は
「幼児認定テストがすべてではありません。これから、この子は人生の中で数えきれない程の
テストを受けるでしょう。そんな時、準備を十分し一度で合格することをまず幼児認定テスト
で経験させたい。すべりぐせをつけさせないようにしたいです」とおっしゃいました。
とても納得のいくお言葉でした。
目先の一つのテストの受験に母一人が夢中になり子どもを叱咤激励していただけだったのです。
小林先生は、長い目で我が子の力をつけ伸ばすことを考えて下さっていました。
母として、
周りが見えなくなっていました。
母子ともに疲れ切っていたので、数日公文の家庭学習を休みました。
この休みは、行き詰まった子どもの気持ちをリフレッシュさせ、母である私の気持ちを切り替
えるために必要な時間でした。
また少しずつやろうか、といって再開した算数。
次なるは、2月のテストです。約3か月半の道のりです。
ここでどうして認定テストをあきらめて先の教材(H.I)へ進むことを選ばなかったかは、
小林先生のアドバイスでした。
「このテストを受けることにより、E.F.Gの力がしっかりと身につき、先の教材(HIJ~)
に進む時の力になるんです。公文式はいつも先の教材ができるような力をつけて進むから、
どこまでも勧めるのです。
この言葉は、まるで枯れた花、落ち込んだ私に水を与えてくれるかのような力でした。
どうせまだ年長、7学年も先のことをやっているのだから、そんなにあわてずともいいじゃ
ないか、それよりも子どもに真の力をつけてあげようと思ったのです。
この日からE.F.Gを並行して学習する日が始まりました。
分数をやり、少数も考え、方程式を解くことは、幼児には大変だろうと思ったのですが、
いやいやどうして忘れたことを思い出していくと、このEFGの内容を見事に並行して
やっていくようになりました。
覚えるのも速いけれど、忘れるのも速い。でも思い出すこともできる。
実に幼児の能力は限りなく逞しいものでありました。
いよいよテストに向けて実際に問題を練習します。
30分30問と時間も量も決められています。慣れてくるとそんなに急がなくても全問手を
つけられることが判ってきて、ようやく練習問題で始めて万満点を取りました。
計算ミスもなく、100点を取ることが、5歳になったがかりの息子には、どれ程大変な
ことか。
間近で見ていてひしひしと解りましたから、その瞬間二人で抱き合い、息子はぴょんぴょん
飛び跳ねて喜びました。
その日の先生からのメールには、こんなことが書かれていました。
「とうとう完成しましたね。11月に入り毎日5枚が安定し、12月に計算速度が完成し、
1月に丁寧さが完成しました。
人間教育最先端をいく公文式が子どもたちにつけたいと思っている可能性を、昨日
(満点を取ッたこの日)この幼い少年は、ぐっと引き寄せました。認定テスト合格に勝る
喜びです。・・・・中略
次の目標をお伝えします。試験日までの10日間に100点をあと2回取ってください」
私は、合格するよりも嬉しかったです。
試験日までに2回以上100点を取ったおかげで集中力もつき、2月には合格しました。
テスト会場へは、もう楽しくて仕方がない様子でスキップして入っていった息子の後ろ姿を
今もはっきり覚えています。
5歳の終わりには、H教材180番まで進みました。
一時 幼児優秀児認定テストの準備で教材の進みは止まっていたのですが、テスト後の2月
3月の2か月で、一気に130枚進度を上げました。
国語教材は、BⅡ教材の200番です。
幼児認定テストからわずか9か月後に、息子は中学課程認定テストを受けることになるのですが、
この短期間の急速な伸びこそ、息子につけていただいた力だと実感しました。
(次回の6歳のころにてお話します)
課程テストには汽車賃?をかけて受験しに行くので、当然パスが前提ですが、中一ストレス時期「反抗期!」と言っていた人を落としたこと、配慮が足りなかったとどれほど悔やんだでしょう。中学からは英語に替えた彼女、怖がってためらい中三8月になりましたが、二教科同時にパスし本当にホッとしたものです。
幼児の可能性は限りないですが、3歳から始めた二人をどう進めてやれるか、お母さんを支えることから真剣に取り組みたいと思っています。