恭子先生の教室日誌

=考える子に 挑戦する子に=

自分よりつらい人がいるから沈黙する?

2011-03-26 09:20:39 | 日記
昨日、やっと車で教室の往復が出来るようになりました。
満員電車に揺られるサラリーマンの苦労が解りました。
生徒の記録や教材などを入れたキャリーバッグを引いているのにどこの駅もエスカレータ
ーを止めているから、地下鉄の長い階段をえっちらおっちら、片道2時間以上 2週間で
とうとう手の平(正確には指の第二関節の裏側)の皮が破れてきたところでしたので、
嬉しかったです。

でも 誰もが自分よりももっと困っている人がいるので、我慢して沈黙している。
家屋が残ったという知り合いの先生は、避難所にいる人達に遠慮して水も食料もないのに
避難所にもらいに行きにくいと言った。先日のメールでの話です。

こちらが疲れ切ってやっとのことで教室を開けている最中に、社員が教室に来るという。
東京の先生だって疲れているんじゃ!
会社と先生との新年度の個人面談(年度計画)は、一応規則になっています。
それなのに私は非常識にも、八つ当たりとしか考えられない返事をしてしまった。
「来ないで下さい。私忙しいのよ!時間ないのよ。邪魔なのよ!」
そして他の社員には
「あんたたちから学ぶことは悪いけど何にもないのよ。教えたいことはたくさんあるけどね」

10分後に再び その社員のそばを通ったので謝ったけど・・・
「さっきはごめんなさい、私 機嫌が悪かったので」と。
でも 相当ぐさっと傷つけてしまったことを消すことはできない。


この日も、自分のための用事ではないのに会社にいったのだ。
5月に予定している大きなイベントの準備の話合いに。
リスクの高いイベントになる。実施の是非についての話になった。
他の先生達が元気でいなければ、被災地の先生の役に立たないと言う人がいた。
「ちがうだろ!。私たちが元気になってもしかたないだろ!」と心でつぶやく私。
彼女はたたみかけるように言った
「このイベントに社長の応援メッセージがもらえることになった」・・・・。
私の八つ当たりは絶好調の極みとなった
「なぜ 調べもせずに社長は応援メッセージなど書くのか!たった一人の先生に
たのまれただけで社長は請け合うのか社長とといえども許さんから」と
やっと心だけで怒鳴る私。

しかし、私は静かに言えたのだ。
「小林はこのイベントの実行委員から降ります」と本当に静かに言えました。
イベント計画がどうなったかは、まだ未発表の時期ですので・・・・。
今は言えませんが 他の実行委員が全員私の後に続いて辞退するのは目に見えています。
そう言ってはなんですが、結構私の存在は多数が動くのです。
これが私のやり方。(みんなが忘れたころに文章を修正し真実を告白)

家も教室も失ったという仙台の知り合いの先生が無言です。
覚悟の諦観でしょうか。
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2 コメント

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疲れきっていらっしゃる先生へ (sunset)
2011-03-26 11:52:46
先生、あまり怒らないでください。
ひとりだけで走っていかないでください。
お体が心配です。

くれぐれもご自愛ください。そして、 (Unknown)
2011-03-27 00:35:38
先生がブログに、こんなに熱くご自分の感情を語られるのを、初めて拝見しました。(ここ半年程の閲覧者の私ですが・・・)
それだけの「おもい」があるからこそと、お察しいたします。


まず、被災地の方々。そして、未来を担う子どもたち。

「生きてるだけで丸儲け。」豊かすぎる今の時代に初めて実感しました。
私は先頭にたって声をあげられるような人ではありません。ですが、今自分ができること、少しでも助けになれること、をしていこうと思います。
とりとめもなく書いてしまいましたが・・・先生、どうかご自愛ください。そして、このブログをご覧の方々が、今、大変な状況にある方々のためにできること、力になれることを考え、実行できることを願っております。

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