《初午詣と伏見人形》
江戸時代初午詣での帰りにお土産として伏見人形を買い求めることがなされていました。
このことは、江戸地誌に見る初午で見ることができます。
「都名所図会」より。露店で布袋さんを買い求める親子が書かれています。
稲荷大社の近郊には多くの伏見人形の人形屋があったそうです。
いまは、「丹嘉」さんぐらいですが。
しかし、初午の日に、名所図会に見るような光景を見つけました。
それも、この人形は姿を消したといわれる「幸右衛門型」といわれる布袋さんです。
稲荷神社前の尾崎商店でその光景を見ることができます。
そして、京都の旧家では、台所の荒神棚に、沢山の布袋さんが並んでいるのを見かける。
昔から、京の風習に家を持つと初午に伏見人形の布袋さんの小さいのを一個を求めこれを
神棚に飾る。その翌年から少し大きいものを加え七年間続けることを七福神と称す。
私も今年から始めます。
尾崎商店で求めた幸右衛門型の布袋さん(紺の羽織は若冲の絵画に合わせて作成)
今年から始める丹嘉作の一番小さい布袋さん。
福参り(初午詣)の志るしの杉です。
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