京都労演ブログ

1956年12月、京都に生まれた演劇鑑賞組織。お芝居を観て、楽しんで、演劇文化を支えていきます。

★★ミニ講座ほうこく★★

2011-09-14 16:06:22 | Weblog
 

 9月9日、劇団民藝制作の上本浩司さんを迎え、ミニ講座を開催しました。
 上本さんは、テレビのレポーターのように“人物相関図”(!)を掲げて、登場人物たちの魅力・見所をいきいきと解説。まるで講談を聞いているかのようなその面白さ! 事務所は28人の参加者の笑いに包まれました。明治、新天地を求めて釧路に渡った平出幸吉とその妻さよを、伊藤孝雄さんと樫山文枝さんが演じます。さよの娘リツと、孫の千鶴は中地美佐子さんの一人二役。この配役には演出家のある願いがこめられているとか。さてその願いとは…!? 中地さんの相手役の神敏将さんは「民藝のダルビッシュ!」(笑)と呼ばれるフレッシュな男優さんだそうです。乞ご期待! 北海道の空気をどう舞台で表現するか、映像とは違う、観客の想像力を喚起する仕掛けもあるそうで、ますます期待が募ります。
 リツの台詞にある「木洩れ日で、奇跡のように咲いた花」。それは釧路湿原に咲く花々のこと。日照条件も悪く、養分も少ない土壌の中で、僅かな水分と光…奇跡的に条件が揃った時、ポツッと小さな花を咲かせます。劇団も、鑑賞会も同じ。たとえ小さくとも、地味であろうとも、「こうありたい」と思い続ける心が、人と人との繋がり、偶然や小さなドラマの積み重なりの上に「奇跡のように花咲く」。 …素敵なお話でした。

★例会前に、劇団の制作、俳優、作家の方々を招いてお話を聞くミニ講座を開催しています。次の例会が待ち遠しくなること間違いなし! 次回はぜひあなたも、お気軽にご参加ください。

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