京都労演ブログ

1956年12月、京都に生まれた演劇鑑賞組織。お芝居を観て、楽しんで、演劇文化を支えていきます。

☆8月例会☆

2008-07-25 17:56:18 | Weblog
劇団俳優座公演『三屋清左衛門残日録 夕映えの人』

原作/藤沢周平  脚本/八木柊一郎  演出/安川修一

●日程=8月24日(日)~25日(月)
     24日(日)ヒル3時/25日(月)ヨル6時30分 開演
●会場=京都会館第2ホール
●出演=児玉泰次・川口敦子・可知靖之・荘司肇・他

 東北のある小藩。前藩主の用人であった三屋清左衛門は、現藩主への交替に伴って隠居を願い出て許される。家督を長男に譲り、晴れて自由の身となった筈だが、なぜか安堵のあとに強い寂寥感がやってきた清左衛門は、「残日録」と名付けた日記に己の行動とともに心の内面も綴ってゆく・・・。「残日」とは、命の残りの日々ではなく、「日残りて未だ昏るるに遠し」、明るい日々が残っているという意味。清左衛門と、彼をとりまく旧友金井奥之助や町奉行佐伯能太たちとの友情・裏切り、小料理屋「涌井」の女将みさとの淡い愛情を通して、人生の夕暮れに顔をそむけず、夕映えに向かって真っ直ぐに歩む主人公の清々しさを情緒豊かに描きます。