京都労演ブログ

1956年12月、京都に生まれた演劇鑑賞組織。お芝居を観て、楽しんで、演劇文化を支えていきます。

9月例会

2006-07-21 10:19:29 | Weblog
●劇団民藝「明石原人―ある夫婦の物語」9月3日(日)・4日(月) 

 明石の女学校教師・直良音を、かつての教え子・村中信夫が訪れます。ところが、思いもかけぬ事態から、音は十一歳も年下の信夫を婿にとることになりました。生計のほうは音にまかせきりの信夫は化石を掘るのに夢中です。そして信夫は明石海岸で旧石器時代のものと思われる人骨を発見したのです。世紀の大発見「明石原人」は、学歴社会の壁にはばまれて、小学校卒の信夫の業績とは認められません。挫けそうになる信夫を、音は叱咤激励しながら支えます。折しも満州事変、日中戦争から太平洋戦争への時代です。日本に旧石器時代があったという学説も、この国は神武天皇から始まったとする皇国史観に抵触します。しかも信夫の発見した人骨は、東京大空襲で消失してしまうのでした…。
 ひたすら夢を追いかける夫とそれを必死に支える妻。時代の境遇に挑みつづける夫婦の愛のかたちを、反骨精神あふれ、ユーモアみなぎる筆致で描きあげた小幡欣治の力作。

■作/小幡欣治 ■演出/丹野郁弓
■出演/南風洋子、日色ともゑ、伊藤孝雄、千葉茂則 他

青春18キップでいく明石原人ツアー

2006-07-15 17:26:10 | Weblog
 9月例会は劇団民藝公演「明石原人~ある夫婦の物語~」。アマチュアの考古学者・直良信夫と、彼を支えた妻・音の物語です。舞台は信夫が明石海岸で旧石器時代の人骨を発見したところから始まります。
 そこで!せっかくのこの機会、実際にその明石の海岸や、明石原人の化石のレプリカが展示されている文化博物館などを訪ねる「明石原人ツアー」を決行します(主催:9月例会運営参加「明石組」)。直良氏や「明石原人」への理解が深まり、お芝居への期待が高まること受けあいです!オプション(メイン?!)に「明石焼き」も!ぜひご参加ください!!
 
☆日時 7月23日(午前9時
JR「京都駅」中央改札口集合
☆費用 交通費・博物館入館料
約3000円 (昼食代他実費)

*帽子・水筒ご持参の上、歩きやすい格好でご参加ください。
*お申込は事務局(?231-3730/Fax211-7855)まで。〆切7月20日

50周年記念連続演劇講座第2弾!

2006-07-12 13:16:10 | Weblog
 京都労演は、創立50周年を記念して、様々なイベントを企画中です。その一つ、連続演劇講座第2弾!講師は大笹吉雄先生です。新劇はもちろん、歌舞伎・ミュージカルから小劇場まで、幅広い評論活動を展開され、新劇の歴史を語らせたら右に出るもの無し!これは聞き逃せません!!皆さんお誘いあわせの上、多数ご参加ください。
 ☆(仮)新劇の歴史―そして今、これから
   講師:大笹吉雄さん
   とき:9月27日(水)午後7時~
   ところ:ハートピア京都(烏丸丸太町)
    *会員無料/会員外500円
    *参加申し込みは事務局まで[tel.(075)231-3730]

7月例会

2006-07-03 17:32:35 | Weblog
【アラビアン ナイト】
 シャハリヤール王は、自分の妻の裏切りを許せず、その恨みを晴らすために、毎日毎日新しい妻を迎えては殺してしまうという恐ろしい事を始めた。が、この蛮行をやめさせる名案を誰も思いつかなかった。ある大臣にシャハラザードという賢い娘がいた。彼女は王様の残酷な行為をやめさせようと自ら進んで一日だけの妻になることを申し出る。
 城に召された夜、シャハラザードは王様のそばで得意の物語を語り始める。面白くて珍しい話に王様は夜が明けてもシャハラザードを死刑にすることができず、その夜も話の続きを聞いた。そしてその次の夜も……シャハラザードの話は終わることなく次から次へと続いてゆく………。摩訶不思議な物語はいつしか王様の冷たい心を溶かし、やがて人々を救う歓喜の輪になって
ゆく……。「むかしむかしの、はるか彼方の遠い国……」
 誰もが聞いたことのある千と一夜を語り紡いだ数々の物語。アラビアンナイトの摩訶不思議な世界にあなたを誘います。
   
■脚色/ドミニク・クック ■演出/高瀬久男
■出演/三木利彦 早坂直家、浅野雅博、山本道子 他