一番街では冨士屋の他に江戸かなは見つからず札の辻に出た。
そこを右折して市役所方向へ進み、最初の道を右折する。
少し先の右手に駐車場があり、その入口に瓦屋根の下に窓のある不思議なものあった。
その左側に行灯形の看板があり「割烹 さゝ川」と書かれていた。
その反対側に細い道があり、お店らしき黒い建物が見えた。
道路左側の電柱とその上の看板にも、「割烹 さゝ川」と書かれていた。
近づいて見ると、お店の黒い壁面には、家紋とともに「割烹 さゝ川」の文字があった。
その先に入口があり、屋根のついた行灯形の看板が置かれ、その四つの面にも同様に書かれていた。
側その電柱を見上げると看板があり、江戸かなの「ささ川」の脇に「ささがわ」振りがながあった。
かなにかな振られていて面白いが、この「さ」の元の漢字は「左」である。
振り返ると、店の脇に白い幟が立てられ、「うなぎ」と書かれていた。
「な」の字が江戸かなになっていた。
この「な」は、「奈」のくずしである。
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