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川越雑記帳2(川越見て歩き)

電柱に頭の白きカワウ立ち/白鷺は白さを増して並びたり(新河岸川)

この日、JR川越線の下流の新河岸川は、鳥の姿が少なかった。
最初に目に入ったのは1羽のアオサギで、一度飛んでから少し先に下りた。


他には、2羽のカモが泳いでいるだけだった。


突然、頭の上の方で鳥の羽ばたきが聞こえた。
上を見上げると、傍の電柱に2羽のシラサギがいた。
電線にとまり、川の方を向いている。
今来たばかりの1羽は、電柱の先端の陰にいてよく見えない。


シラサギは、青い空を背景にしてくっきりと見えた。
脚が黒いのでコサギだろう。


少し下流では、別のカモが1羽だけ泳いでいた。


そのカモを見た後で上流側に戻ろうとすると、土手に沿って電柱が並び、その中ほどにはあのシラサギが見えた。
よく見ると、その先の電柱の先端にも1羽のシラサギが見える。
それよりも驚いたのは、手前の電柱の上に2羽の黒い鳥がいたことである。
その姿からカワウだろうと思った。


近づいて下から見上げると、左の1羽は黒というよりも光沢のある濃い茶色に見えた。
羽づくろいをしていて嘴は見えないが、首が長いのでカワウだろう。
カワウは真っ黒だと思っていたので、意外な気がした。
一方、右側の鳥はイメージ通り真っ黒だが、なぜか頭部が白い。
こんなカワウは見たことがないが、足には確かに水かきがある。


左の1羽が顔を出したのを見比べると、確かに2羽ともカワウに見える。
後で調べると、体が茶褐色なのは若鳥のときで、頭の白いのは繁殖期に見られる婚姻色というものらしい。


その繁殖期の特徴は、
・頭部に白い羽毛が生じる
・嘴の根もとの黄色の部分が赤くなる
・足の根もとに大きな白斑が入る
と本に書いてあったが、まさにその特徴が表れている。


いつまでも写真を撮っているのを嫌ってか、頭の白いカワウが電柱から飛んだ。
川面に下りるかと思ったが、そのまま全く別の方へ行ってしまった。
後には、褐色の1羽だけが残った。


残された1羽は、少し寂しげに見えた。
カワウにとっては、とんだ邪魔者になってしまったようだ。

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