喜多院のどろうぼう橋を渡って境内に入ると、本堂の手前左手に、黒地に白字で「松平大和守廟所」と書かれた表示が新設されていた。
文字の下には方向を示す左向の矢印がある。

外灯の支柱に取り付けてあり、反対側にも同じものがある。

参道の先の外灯には、支柱全体を覆い隠すように、背の高い表示板がある。
上部には2行書で「川越市指定文化財 川越城主」と書き添えてある。
この表示板の効果か、説明板を見る人達がいた。

説明板は新しいカラーのものが設置されているが、以前からあるものも残されている。


新しい説明板にあるように、北側に4基、南側に向かい合って1基のお墓がある。
向かって右側から、霊鷲院(朝矩)、俊徳院(直恒)、馨徳院(直温)、興国院(典則)で、離れている1基は建中院(直侯)である。


敷石の参道を進むと、突き当りの右側に屋根付きの門があり、扉は開いている。
門の中に入ることはできるが、石灯篭の手前までで、そこから周囲を見回すしかない。

それぞれに門があり、扉は閉まっているので、中は良く見えない。


説明板に配置図があるが、その中には石碑があり、漢文で書かれた銘文が刻まれている。
その石碑も上部が少し見えるだけである。

