会計業界戦線 異常アリ

インターネットの登場によって、顧客の流動化が進む会計業界。このブログでは、会計業界の変化を綴っていければと思います。

SEOの本質1/『商売の設計図』の重要さ

2009-03-05 13:03:56 | 会計業界WEBマーケティング
先日このブログで御紹介した『消えるサイト、生き残るサイト』(宇都雅氏著)の、記憶に残った部分を一部御紹介したいと思います。


◆必然的に失敗する五つの穴その3/ホームページの設計に没頭する人々

「一番の強みや売りはなんですか?」
「訪問者は、どのよう人を想定していますか」
「なにか具体的な色やイメージなど、ありますか?」

ホームページ制作会社に仕事を依頼すると、決まって返ってくる質問はこうだ。

残念ながら、これが失敗の始まりである。なぜなら、ホームページ制作会社は、「サイトをつくる」という業務だけしか考えていないからだ。ここに、大きなズレが生じることになる。

あなたは、”売上を上げるため"にサイトを立ち上げるのに、業者は制作して納品することだけを優先に設計してくる。

あなたに必要なのは、つくることだけを優先とした設計ではない。売上予定表をギッシリ埋めるための『商売の設計図』が必要なのだ。


◆商品の設計図

『商売の設計図』とは、あなたが目標とする売上数値を実現するための略書」のようなものだ。

◆どのようなキーワードで集客するか?
◆そのキーワードで、どれだけの訪問者が見込めるか?
◆「買うかもしれない顧客」を、どのようにリスト化するか?
◆リストに対して、どのようにコミュニケーションをとるか?
◆そのリストに対して、どのようなタイミングで、どのような提案をするか?

このように、販売力を高めるには、設計が必要なのだ。設計なくして巨大ビルが建築されるだろうか?

ブームなどに依存せずに、長い期間稼いでいるサイトには、必ず『商売の設計図』が存在する。意識していないサイトも、無意識のうちにできあがっている。

あなたは、自分の目標に合った『商売の設計図』をつくり上げなければならない。「商売の設計図』には、建築物の設計図と大きく異なる点がある。それは、いくら
でも修正ができるという点だ。

つまり、あなたは、自分に合っ「商売の設計図』を毎日考え、毎日修正することができるのである。


◆必然的に失敗する五つの穴その4/数字に囚われ失敗する人々

『商売の設計図』を実践し、ちょっとマ-ケティングの面白さを感じてきた人は

「訪問者500人でコンバージョンが1%なんです」
「メールアドレスも約2万人集まりました」

などと数字に敏感になり、一喜一憂する。プチ成功者や賢い人がハマりやすい落とし穴だ。本書でも「リスト」や「データベース」などと表現しているが、誤った解釈をしないように注意して頂きたい。ちょっと前の話になるが、数字好きの賢そうなサイト運営者から、コンサルの相談を受けた時のことを思い出す。

「ログ解析については、大手コンサルティング会社に解析を行ってもらい手元に数値が残っているので課題は見えています」

「訪問者数は…クリック率は…目標ページヘの到達率は…」

「結果、メールアドレス数が…購入者数が…購入率は…以上です」

「購入率を0.4%上昇させれば、売上見込額が、計画に到達するのです」

残念ながら、この相談者は教科書ばかり読みすぎているようだ。何にもわかってない。商品やサービスにお金を払う過程で、人間の最終決定は、どのように行われるだろうか?

それは、心で判断する。

あなたがなにかを購入する時、「これならいいかなあ」「良さそうだしなあ」「欲しいなあ」と、心が作用しないだろうか?

この相談者は、訪問者を数字でしか見ることができない。これでは、売れるサイトを構築できるハズがない。訪問者を「数」に変換してしまっているのだ。

訪問者は「心」で判断するのに。


WEBは全ての数字が取れるマーケティングツールである一方、収益を生むためにはそこにメディア設計と心理戦が必要だと思います。

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