引き続き、雑誌『Pen』からです。
このアディダスの世界広告シリーズはかなり話題になり、記憶に残っている人も多いと思います。
アンディ・ファクレル
見る者を圧倒する映像で、アディダスを再生。
いま、世界で最も優秀なクリエイターが集まる街、アムステルダムの中でも、パワフルな快進撃で注目の的となっているのが「180」(ワンエイティ)のクリエイティブ・ディレクター、アンディ・ファクレルだ。
アンディの代表作は、何といってもアデイダスの世界広告シリーズ。日本でもお馴染みの作品群だ。
ワールドカップ・キャンペーン「+10」は、スペインの下町で草サッカーに興じるガキ大将2人が、それぞれのチームを編成して対決する話だが、そのあまりの豪華なメンバーには、世界中が度肝を抜かれた。
巧みなCGコピーで、インパクトあるCFを実現。
ベッカム、ジダン、バラック、ランパード、カーン、果ては”将軍”プラティニに”皇帝”ベッケンバウアーまでが登場。そんなサッカー界のスターたちの動きを、リーダーである少年は容赦なく叱咤する。
最先端のCGで実現した、この夢のような遊びは、「何やってるのっ。家に帰ってきなさい!」と、お母さんにベランダから怒鳴られたところでおしまい。オチのつけ方が、また洒落ている。
英国人のアンディが180に参加したのは2002年。その前は、アメリカ・ポートランドにあるエージェンシー「ワイデン+ケネディ」で、アディダスのライバル、ナイキのブランディングに関わっていた。
それ以前は5年ごとにシドニー、ロンドン、シンガポールのエージェンシーを転々としている。有能なクリエイターが、アンディのように世界を渡り歩く例は多い。
「アムスに移ったのは、アディダスの世界戦略がすごく面白かったから。実はアディダスは沈みかけていたブランドだったんだけど、マーケティングチームに何人かのキーパーソンがいて、彼らが見事に蘇らせたんだ」
アディダス再生のキーフレーズともいえるのが、アンディが広告でつかった「Impossible in nothing」。
「普通は『Nothing is impossible(不可能はない)』になるんだろうけど、言葉を入れ替えることで、『Impossible is nothing(不可能なんて何事でもない)』に意味を変え、大きなインパクトを与えたんだ」
広告で成功したアンディが次に目指すのは映画だという。
「こっちでトップに昇り詰めた人材は、皆そうだよ。アイデアを考えて、それをどう実現させていくか、予算面も含めて作戦をねることは、映画にもぴったりだろう!?」
「180」という会社のネーミングも、フランシス・F・コッポラが映画を撮影する時に口癖のように言っていた、「いつも180度の転換、違う視点を心掛けよ」から来ている。
一流のクリエイターは、国境やジャングルをやすやすと横断していく。
◇あなたにぴったりの税理士を無料で御紹介致します
このアディダスの世界広告シリーズはかなり話題になり、記憶に残っている人も多いと思います。
アンディ・ファクレル
見る者を圧倒する映像で、アディダスを再生。
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アンディの代表作は、何といってもアデイダスの世界広告シリーズ。日本でもお馴染みの作品群だ。
ワールドカップ・キャンペーン「+10」は、スペインの下町で草サッカーに興じるガキ大将2人が、それぞれのチームを編成して対決する話だが、そのあまりの豪華なメンバーには、世界中が度肝を抜かれた。
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ベッカム、ジダン、バラック、ランパード、カーン、果ては”将軍”プラティニに”皇帝”ベッケンバウアーまでが登場。そんなサッカー界のスターたちの動きを、リーダーである少年は容赦なく叱咤する。
最先端のCGで実現した、この夢のような遊びは、「何やってるのっ。家に帰ってきなさい!」と、お母さんにベランダから怒鳴られたところでおしまい。オチのつけ方が、また洒落ている。
英国人のアンディが180に参加したのは2002年。その前は、アメリカ・ポートランドにあるエージェンシー「ワイデン+ケネディ」で、アディダスのライバル、ナイキのブランディングに関わっていた。
それ以前は5年ごとにシドニー、ロンドン、シンガポールのエージェンシーを転々としている。有能なクリエイターが、アンディのように世界を渡り歩く例は多い。
「アムスに移ったのは、アディダスの世界戦略がすごく面白かったから。実はアディダスは沈みかけていたブランドだったんだけど、マーケティングチームに何人かのキーパーソンがいて、彼らが見事に蘇らせたんだ」
アディダス再生のキーフレーズともいえるのが、アンディが広告でつかった「Impossible in nothing」。
「普通は『Nothing is impossible(不可能はない)』になるんだろうけど、言葉を入れ替えることで、『Impossible is nothing(不可能なんて何事でもない)』に意味を変え、大きなインパクトを与えたんだ」
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「こっちでトップに昇り詰めた人材は、皆そうだよ。アイデアを考えて、それをどう実現させていくか、予算面も含めて作戦をねることは、映画にもぴったりだろう!?」
「180」という会社のネーミングも、フランシス・F・コッポラが映画を撮影する時に口癖のように言っていた、「いつも180度の転換、違う視点を心掛けよ」から来ている。
一流のクリエイターは、国境やジャングルをやすやすと横断していく。
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