今日は柏島のビロウ島で宿毛湾環境保全連絡協議会によるオニヒトデ駆除が行われました。
ビロウ島は今年、ダイビングポイントとして開放されましたが、オニヒトデがかなり眼につきます。数年前からこの場所にオニヒトデが発生していることは把握していましたが、利用されていなかった場所であったためこれまで駆除は行われませんでした。イシサンゴの仲間はわずかに残るのみになっています。
今回は昨年度、開発した酢酸を使った薬剤注射よる駆除を行いました。この方法が実用化されるのは今回が初めて。ビロウ島のような水深があり、流れが強いところでは最適の方法です。今回は20%の酢酸を1個体あたり12cc(4cc×3回)注射しました。
今日の駆除数は168個体。決して少ない数ではないですし、波や流れもかなりあったのですが、注射駆除のおかげで、作業はとても安全にできました。
参加した大月地区ダイビング部会のメンバーは「今日はなんか物足りないッスね」といっていましたが、確かに私も同感です。でも、安全第一ですよね。S.N.
注射駆除の様子。作業を行っているのは黒潮実感センターの川崎さんです。オニヒトデは小型のものが多かったので、どうやっても迫力のある駆除風景の写真がとれませんでした。
薬液ボトルに酢酸を詰めているところ。初めての注射駆除にみんなはしゃいでました。