作者:畠中恵
評価:☆☆★★★
しゃばけシリーズ最新刊、「たぶんねこ」である。もっとも刊行されてから半年ほどたっているのは、私がこの本を今は図書館から借りて読んでいるからだ。新しい展開がでてくれば知りたいとは思うが、新書版の新刊を買いたいと思うほどには読む事を欲していない。その程度の出来だと思ってもらっていいと思う。
以前のシリーズでも少し疑問に思う事やら、矛盾があったのだが、今回一番妙だったのが「みどりのたま」の章である。
「彼」は以前はミイラの腕で殴られたくらいでノビてしまい、今回は記憶まで吹っ飛んでしまった。あり得ないと私は思うのだが。どだいとって付けたような、いや、絶対とって付けたに違いない序に始まり、お定まりの終にて結ぶ。江戸情緒は感じられるが、このシリーズは情緒だけでな成り立たない。やはり若旦那の名推理がもっとほしい所だ。
もっとも、表題にもなった「たぶんねこ」は若旦那の意地や優しさを感じてとても良かった。せめてこのレベルの作品を書き続けていってほしいと思う。そして、最近出番がとんと無くなった日限の親分はどうなったのか、知りたいとも思う。
評価:☆☆★★★
しゃばけシリーズ最新刊、「たぶんねこ」である。もっとも刊行されてから半年ほどたっているのは、私がこの本を今は図書館から借りて読んでいるからだ。新しい展開がでてくれば知りたいとは思うが、新書版の新刊を買いたいと思うほどには読む事を欲していない。その程度の出来だと思ってもらっていいと思う。
以前のシリーズでも少し疑問に思う事やら、矛盾があったのだが、今回一番妙だったのが「みどりのたま」の章である。
「彼」は以前はミイラの腕で殴られたくらいでノビてしまい、今回は記憶まで吹っ飛んでしまった。あり得ないと私は思うのだが。どだいとって付けたような、いや、絶対とって付けたに違いない序に始まり、お定まりの終にて結ぶ。江戸情緒は感じられるが、このシリーズは情緒だけでな成り立たない。やはり若旦那の名推理がもっとほしい所だ。
もっとも、表題にもなった「たぶんねこ」は若旦那の意地や優しさを感じてとても良かった。せめてこのレベルの作品を書き続けていってほしいと思う。そして、最近出番がとんと無くなった日限の親分はどうなったのか、知りたいとも思う。