評価・☆☆☆
白鳥・田口コンビの活躍するバチスタシリーズ3作目である。ドラマではミステリー仕立だったが、原作はそういう程のミステリーではなく、どちらかというと医療の問題を興味をそぐことなく描き出す良作という所か。
それにしても作品を追うにしたがってドラマと原作とは離れて行っているようだ。ジェネラル・速水にしてもいつもあんな横柄な態度を貫く人間味の無い医師ではなかったし、黒崎教授の出番もツボにはまる。何より実は温かみのあるイイ話だった。
しかしながら、当初の構想では前作「ナイチンゲールの沈黙」と本作とは一本のお話だったのを、長くなりすぎるとの理由で分割してしまったのは、個人的には惜しいと思う。もし本来通り一本の作品だったら、前作で読んだはずのシーンが微妙に登場したりして、二重読みさせられている妙な焦燥感を感じずに済んだものを。大体、今の本はどれも読み応えが無さ過ぎるのである。
白鳥・田口コンビの活躍するバチスタシリーズ3作目である。ドラマではミステリー仕立だったが、原作はそういう程のミステリーではなく、どちらかというと医療の問題を興味をそぐことなく描き出す良作という所か。
それにしても作品を追うにしたがってドラマと原作とは離れて行っているようだ。ジェネラル・速水にしてもいつもあんな横柄な態度を貫く人間味の無い医師ではなかったし、黒崎教授の出番もツボにはまる。何より実は温かみのあるイイ話だった。
しかしながら、当初の構想では前作「ナイチンゲールの沈黙」と本作とは一本のお話だったのを、長くなりすぎるとの理由で分割してしまったのは、個人的には惜しいと思う。もし本来通り一本の作品だったら、前作で読んだはずのシーンが微妙に登場したりして、二重読みさせられている妙な焦燥感を感じずに済んだものを。大体、今の本はどれも読み応えが無さ過ぎるのである。