Mさんは、カウンセリング研究会〔くりのみ〕の発足当時からの会員で、人生のお手本のような方である。
Mさんは、私より一回りほど年長で、サンスクリットの勉強をして仏典なども原文に当たられたりその読書の量と深さは見事である。また、点字ボランティアなどにも取り組んでおられる。
偶然、ご自宅が近くだったので、〔くりのみ会〕の帰り道などでお話を聞けるのが楽しみであった。
数年前、奥様を送られてお一人で生活をしていたが、今日医療介護付きのマンションに入られるため転居となった。
ご挨拶でお邪魔したときのMさんのお話。
「大きなテーブルや本立て戸棚等々持っていけないので貰い手を探したのですが見つかりません。まだ十分に使えるのでもったいないですが処分することにしました。家族制度が壊れてしまったので、次世代にバトンタッチができない時代なんですね」と。
全く同感である。
私も、8月に、田舎の家を取り壊すことにした。
田舎では一番古い建物で、建築して100年以上になるがしっかりしているのです。
昔の大工さんの実力は、本当にたいしたものです。
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