…ついにこの日がやってきました。
ケルンで開催されていた「Entsorga-Enteco」というリサイクル管理環境技術のメッセ(展示会)があったのですが、この関連で清掃工場見学に参加することができました。
※以下、内容が若干マニアックですので、興味のある方のみご覧ください。
行先は、ケルンの一般家庭及び事業系ごみの処理施設。この会社は今日見学する焼却施設(竣工から約10年)のほか、その隣にコンポスト化施設、また最終処分場の管理もしています。独英通訳付きで、メッセ会場からバスに乗り、15分ほどで到着です。
ヘルメットをかぶり、いざ出発。
構内の様子。ゆったりとした配置の中、きれいに管理されており、植栽も美しい。
持ち込みゴミの重さをはかる計量棟。持ち込み前と後に車両重量を計る二度計量をしており、日本とほぼ同じ仕組みのようです。
プラットホーム。8門です。日本同様、バンカ(ゴミをためているところ)内の方向に空気を引き、圧を負にすることで臭気漏れを防いでいますが、よく機能しており、臭気はほとんどありません。
写真の車両はケルン市内の家庭系ごみ収集をするものですが、日本のものよりもだいぶ大きいサイズです。
ちょうどゴミを空ける車が来たので、ギリギリまで寄って見学。日本であればあと3メートルは下がらせられるのでしょうが、ドイツらしくそこら辺を歩き回ってもOK(自己責任ということですが)。
この施設のユニークなポイント。鉄道の引き込み線。ゴミの一部は鉄道で運ばれ、車両の交通量を抑える方策になっています。また降ろして運び空ける作業過程は自動化されています。
もうひとつのユニークなポイント。焼却に入る前の選別工程の施設で、一般的には併設していないとのこと。コンベヤでごみを運び主に自動選別で金属等を取り除きます。分別というよりはゴミの均質化に役立っている様子。
ごみバンカ。炉が4つあるので、ホッパも4つです。
ごみ質は紙やプラスチックの率が高く、カロリーも高そうです。ドイツでも紙や容器包装プラスチックは分別回収をしているはずですが、混入率は日本より高そうです。
そしていよいよ炉室。室内温度は変わりません。立ち上げ時の燃料を尋ねたところ、ガスとのことでした。
中央制御室。機器のつくりは日本と変わりませんが、働いている人がオーバーオール姿で、見学者も全く意に介さずリラックスしている所がいかにもドイツ人らしくて、とても気に入っている一枚です。
発電機室。室内は40度ほど。売電のほか隣接する民間工場に熱供給をしています。
排ガス処理室。そして煙突。排ガスに対する懸念は日本同様に高いようです。
ドイツのごみ処理については、今まできちんと調べる機会がなかったので、これを機に基本的なことはおさえてみようかと思います。
…ながながとすみません。でもドイツに来てよかった、と思える出来事でした。
ケルンで開催されていた「Entsorga-Enteco」というリサイクル管理環境技術のメッセ(展示会)があったのですが、この関連で清掃工場見学に参加することができました。
※以下、内容が若干マニアックですので、興味のある方のみご覧ください。
行先は、ケルンの一般家庭及び事業系ごみの処理施設。この会社は今日見学する焼却施設(竣工から約10年)のほか、その隣にコンポスト化施設、また最終処分場の管理もしています。独英通訳付きで、メッセ会場からバスに乗り、15分ほどで到着です。
ヘルメットをかぶり、いざ出発。
構内の様子。ゆったりとした配置の中、きれいに管理されており、植栽も美しい。
持ち込みゴミの重さをはかる計量棟。持ち込み前と後に車両重量を計る二度計量をしており、日本とほぼ同じ仕組みのようです。
プラットホーム。8門です。日本同様、バンカ(ゴミをためているところ)内の方向に空気を引き、圧を負にすることで臭気漏れを防いでいますが、よく機能しており、臭気はほとんどありません。
写真の車両はケルン市内の家庭系ごみ収集をするものですが、日本のものよりもだいぶ大きいサイズです。
ちょうどゴミを空ける車が来たので、ギリギリまで寄って見学。日本であればあと3メートルは下がらせられるのでしょうが、ドイツらしくそこら辺を歩き回ってもOK(自己責任ということですが)。
この施設のユニークなポイント。鉄道の引き込み線。ゴミの一部は鉄道で運ばれ、車両の交通量を抑える方策になっています。また降ろして運び空ける作業過程は自動化されています。
もうひとつのユニークなポイント。焼却に入る前の選別工程の施設で、一般的には併設していないとのこと。コンベヤでごみを運び主に自動選別で金属等を取り除きます。分別というよりはゴミの均質化に役立っている様子。
ごみバンカ。炉が4つあるので、ホッパも4つです。
ごみ質は紙やプラスチックの率が高く、カロリーも高そうです。ドイツでも紙や容器包装プラスチックは分別回収をしているはずですが、混入率は日本より高そうです。
そしていよいよ炉室。室内温度は変わりません。立ち上げ時の燃料を尋ねたところ、ガスとのことでした。
中央制御室。機器のつくりは日本と変わりませんが、働いている人がオーバーオール姿で、見学者も全く意に介さずリラックスしている所がいかにもドイツ人らしくて、とても気に入っている一枚です。
発電機室。室内は40度ほど。売電のほか隣接する民間工場に熱供給をしています。
排ガス処理室。そして煙突。排ガスに対する懸念は日本同様に高いようです。
ドイツのごみ処理については、今まできちんと調べる機会がなかったので、これを機に基本的なことはおさえてみようかと思います。
…ながながとすみません。でもドイツに来てよかった、と思える出来事でした。