ちゃこ花房~本日も波瀾万丈~

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周りの人たちを、元気にできる自分でいたい。

日の名残り

2023年01月08日 | 映画

(1993・米)

制作:イスマイル・マーチャント
マイク・ニコルズ
ジョン・カリー
監督:ジェームズ・アイ  ボリー
原作:カズオ・イシグロ
脚本:ルース・プラバー・ジャブバーラ
撮影:トニー・ピアース・ロバーツ
音楽:リチャード・ロビンス
出演:アンソニー・ホプキンス
エマ・トンプソン
クリストファー・リーブ
ピーター・ボーン
ヒュー・グラント
ジェームズ・フォックス

評価:★★★★★

感想:
知的で物静かな紳士といえば、アンソニー・ホプキンス
この映画の執事のスティーブンス役は、彼のためにあるような、
彼の魅力を最大限に引き出した映画とも言えるのではないだろうか。
第一次大戦後、イギリスのオックスフォードの名門貴族の
ダートリン邸で執事として働いている、
スティーブンスの執事としての仕事ぶりは完璧に近い。
彼はまさに、執事のプロフェッショナルである。
私情をはさまず仕事に忠実なスティーブンスは
女中頭として入ってきたケントンと、仕事を巡りことごとく対立するが
次第に二人の間には、恋心が芽生える。
そんな想いにも、硬く蓋をして
本当の気持ちを語る事のないスティーブンスの
煮え切らない態度に傷ついたケントンは、
別の男性と結婚するのだと言ってダートリン邸を去っていく。
20年後スティーブンスは、ケントンを再雇用しようと彼女の
住む街へ行くのだが、それもかなわずバス停で別れるのだった。
美しい風景とともに、屋敷の中でくりひろげられる
格式高い営みも執事の仕事も、きめ細やかに
丁寧に描かれている質の高い映画だと思う。
言葉は少ないけど、彼の心の動きが手に取るように分かる
アンソニー・ホプキンスの「静」の演技は本物だ。
それにしてもじれったい恋愛である










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