つれづれギャモン日記

バックギャモンに関する日記です。面白いポジションや大会、例会の結果などを徒然と書いていきます。

ポジション解答2013/02/11

2013-02-13 23:13:38 | BGポジション
今日は解説に力を入れたので新規に記事投稿しました。


問題図再掲

is Player 2

score: 6
pip: 138
7 point match
Crawford
pip: 133
score: 1

is Player 1
XGID=---aaCE-B--AbC--abbbbbA---:0:0:1:54:1:6:1:7:10
to play 54

eXtreme Gammon Version: 2.03




13/4*か8/4*,8/3*の二択です。
実戦で僕は迷った挙句13/4*を選びました。
インナーをもう一枚ヒットするか、ポイントを作るかの選択では原則ポイントメイクを選ぶこと、また相手の陣地の方が強いのでダブルヒットはやりすぎじゃないかと考えました。

ところがXGによればダブルヒットが大差でベストです。


1. 4-ply 8/4* 8/3* eq:-0.056
Player: 37.18% (G:15.85% B:0.76%)
Opponent: 62.82% (G:24.34% B:1.99%)

2. 4-ply 13/4* eq:-0.157 (-0.102)
Player: 34.41% (G:12.17% B:0.69%)
Opponent: 65.59% (G:22.73% B:1.38%)



なぜでしょうか? Yさんが黒の9ポイントが作られる目の数が違うことを主張しています。XGで調べてみると

13/4*のあとフルプライムを作られる目
42,43,22,44 6通り
8/4*,8/3*の後
なし     0通り(44は22Pにポイントオン、22は4pメイク)
たしかに6通りの差があります。
しかし実際にフルプライムを作られる6通りで期待値を比較してみると、あまり差はありませんでした。

ではどのような目で期待値に差が出たかというと
片方の目がダンスするような目、例えば16や25などを振られた場合、ダブルヒットがはるかに良いです。
もし13/4*とヒットして16や25を振られたら22Pの白のブロットが叩かれてしまいます。
これがもしダブルヒットしていれば、16や25は片方がダンスする最悪な目に一変するわけです。白はインナカバーをする目と6でヒットする目がちょうど分散しているので理想的な形です。

このポジションは16Pの黒のブロットの存在が重要で、このチェッカーを6Pに移動すると2つのムーブは僅差になります。

is Player 2

score: 6
pip: 135
7 point match
Crawford
pip: 133
score: 1

is Player 1
XGID=---aaCE-B--AbC---bbcbbA---:0:0:1:54:1:6:1:7:10
to play 54

1.XG Roller++8/4* 8/3* eq: -0.116
Player:
Opponent:
36.03% (G:12.89% B:0.38%)
63.97% (G:25.56% B:2.13%)
2.XG Roller++13/4* eq: -0.137 (-0.021)
Player:
Opponent:
35.82% (G:11.55% B:0.49%)
64.18% (G:24.74% B:1.63%)

eXtreme Gammon Version: 2.03, MET: Kazaross XG2





つまりこれは一種のテンポヒットだと思います。通常テンポヒットはフルロールを使わせないために1枚だけヒットするのですが、このポジションでは5や6の目を1つ振られるだけで有効に使われてしまいます(ルーズヒットされる)。これを防ぐためにダブルヒットして相手の目を完全に奪うのが効果的である、と僕の中ではこのように結論づけました。

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