つれづれギャモン日記

バックギャモンに関する日記です。面白いポジションや大会、例会の結果などを徒然と書いていきます。

今日のポジション2012/12/30

2012-12-29 19:13:21 | プライム戦

白21 スコア4-0/7

 

GridGammonで現れたポジションです。白が21を振ったところでスコアは4-0/7です。

どう動かしますか?回答はコメント欄に載せることにします。 

 

 

さてその他反省すべきポジション。

白52 スコア 0-0/9

 

9ポイントマッチの0-0。白が52を振ったところです。少考して20/13を選択したら約0.200のブランダーでした。XGによれば6/4、6/1がベストとのこと。ピップが大差ないから今リスクを侵して外す必要がない、ということでしょうか。

アンカーを外すタイミングがいまいちよくわかっていないのでKit Woolsey氏の記事「Breaking the Anchor」を読んで勉強することにします。

 

 


オープニング2手目

2012-12-29 12:50:27 | オープニング

以前自分で作成したオープニング・レスポンスの表を公開することにしました。

オープニング・レスポンス(Opening Response またはOpening replyとも呼ぶ)とは

相手の初手に対応する2手目のことで、コンピュータによる解析によって最善手がだいたいわかっています。

XGによる解析結果はeXtream Gammon の公式HPで公開されており、その結果から引用して表にまとめてみました。最善手と2番手の間に大差がない場合、差が0.005点以内のものを一緒に載せています。

 

PDF バージョンはこちら 

XLS バージョンはこちら

 

この表を使いたい方がいらっしゃいましたら、どうぞご自由にお使いください。

表の見方ですが、縦軸に初手が並んでいて、対応する2手目が横に並んでいます。

また表記にはNacationを使っています。NacationとはNack Ballard氏が考案したムーブの表記法で

 

P:ポイントメイク  

*:ヒット 

S:大きい目でスプリット、ミッドから1枚下ろす

Z:小さい目でスプリット、ミッドから1枚下ろす

$:5Ptにスロットしミッドから1枚下ろす 

R:ラン 

D:ミッドから2枚下ろす  

U:バックマンを2枚前進 

**:ダブルヒット

のようになっています。

 

工夫した点としては同じ傾向のムーブがひと塊になるように並べたことです。つまり21、31、41...と数字の小さい順に並べるのでなくスロット、ラン、ポイントメイク等のムーブが一つのブロックに収まるようにしました。これによって整理されてかなり見やすいものになったと思います。

 

間違いがないよう十分確認したつもりですが、もし誤りがあればコメント欄にご指摘いただけるとありがたいです。

 

 


代官山

2012-12-26 12:14:39 | 例会・イベント

昨日代官山のカフェ・ミケランジェロに行ってきました。

5Pマッチと7Pマッチをそれぞれ1回ずつやって3-5、2-7で良いところなく2敗してしまいました。

そのなかから反省すべきポジションを2つ紹介します。

 

ポジション1  スコア3-3/5P

 

 

 

白が41を振ったところです。4Pをカバーした後8/7*とヒットするか、6/5とカバーするかの2択ですが

ギャモンの関係ないこのスコアではヒットが良いみたいです。

 

XGID=---BAACaC---cC---bBbbbb-a-:1:1:1:41:3:3:0:5:10

1. 4-ply 8/4 8/7* eq:-0.035
Player: 48.27% (G:12.87% B:0.32%)
Opponent: 51.73% (G:24.72% B:0.75%)

2. 4-ply 8/4 6/5 eq:-0.170 (-0.136)
Player: 41.50% (G:5.57% B:0.11%)
Opponent: 58.51% (G:3.54% B:0.06%)

 

24Pの相手のブロットの存在が積極的なプレーを後押ししているのだと思います。24Pのブロットを19Pまで動かすと僅差でノーヒットが良くなりました。

 

ポジション2  スコア2-5/7P

 

 

白のキューブアクション。ギャモントライしていたら3ゾロを振られてバックゲームが成立してしまいました。ギャモントライの流れからダブルしたのですが

 

XGID=-bBbB-D-BB-Ab---Abadb---A-:0:0:1:00:2:5:0:7:10

Player Winning Chances: 52.81% (G:24.38% B:3.37%)
Opponent Winning Chances: 47.19% (G:8.26% B:0.40%)

Cubeless Equities: No Double=+0.139, Double=+0.520

Cubeful Equities:
No double: +0.574
Double/Take: +0.520 (-0.054)
Double/Pass: +1.000 (+0.426)

Best Cube action: No double / Take

 

スコアで負けている側はキューブエラーが小さくなりやすいので、それを踏まえると54点のエラーは大きいです。バックマンが1枚逃げ切れておらず、自陣の5Pも空いているので勝率がたいしたことがないんですね。このあとバックマンがプライムに捕まって逃げ切れず、そのまま押し切られマッチを負けました。このあとダブルを打つ展開はなかったと思うので、事実上このダブルが敗因になりました。キューブを打たなければ2-6/7Pから巻き返すチャンスがあったかもしれません。

 

 


埼玉例会

2012-12-23 10:39:20 | 例会・イベント

先日久しぶりに埼玉例会に行って参りました。

埼玉例会は若い人が多くてアットホームな雰囲気が好きです。

ただ、家から遠いのでなかなか頻繁には行けない。。。

 

サタデートーナメントなるものに参加してみました。初戦板垣さんと対戦し、3-7/7Pと見事に散ります。悩んだポジションは写真に撮っておいたのですが、特大キューブエラーを3回もやらかしていました。これはひど過ぎます。。。 負けて当然でした。

 

1つ目のエラー。僕が白でスコア0-0/7P、黒のキューブアクションは?

 

 

2枚オンザバーとはいえ、まだ相手のボードが弱く、バックマンが1枚逃げ切れてないのでまだノーダブルのようです。ところが実戦はダブルに対してヒヨってパス。0.392の特大ブランダーでした。。あちゃちゃ

XGによれば21Pのバックマンを10Pまで持ってきて、ようやくパスです。

 

Analyzed in 3-ply

Cubeful Equities:
No redouble: +0.608
Redouble/Take: +0.467 (-0.140)
Redouble/Pass: +1.000 (+0.392)

Best Cube action: No redouble / Take

 

さらに進んでスコア1-3/7Pの局面。また黒からキューブが来ました。

 

 

 

攻めゴマ10枚は強力ですが3Pができていないこと、スコアで負けていることを根拠にテイク。

しかし今度はパスが正しく0.245のまたもやブランダーでした。。

Cubeful Equities:
No double: +0.906 (-0.094)
Double/Take: +1.372 (+0.372)
Double/Pass: +1.000

Best Cube action: Double / Pass

Rollout:
1296 Games rolled with Variance Reduction.
Moves: 2-ply, cube decisions: 3-ply Red

 

よく検討してみると

 

攻めゴマ10.5枚(11pの駒は0.5枚と数える) かなりパスを支持

4Away-6Awayでギャモンプライスが0.67と高い パスを支持

1Pへのアタッカーが多い(7Pからもヒットできる!) パスを支持

3Pができていない テイクを支持

20Pアンカーを作られているがこちらも21、22Pを作っている テイクを支持

 

このようにパスを支持する項目が多いです。4Away-NAwayのスコア特性をちゃんと理解していなかったのがエラーの原因でした。N=2、3、4、5のときはもちろん、N=6の場合でもギャモン率が高いとキューブが厳しくなるんですね。N=7のときにだいたいマネーと同じくらいなんだと思います。

 

コンソレーションにまわり5Pマッチで2連勝して決勝に進出し、2回戦で敗れた板垣さんと再び対戦。

今回は写真を撮らずに集中してプレイし、リベンジを果たして優勝することができました。

賞品は埼玉例会の例会参加権でした。また行かないと

 

なおメインの優勝は岡谷さんで、たまおー戦でも岡谷さんが防衛を果たしました。

おめでとうございます!

 

 


今日のポジション2012/12/22

2012-12-22 10:45:26 | プライム戦

 

先日GridGammonでプレイしていた時おもしろいポジションがありました。

白が62を振ったところでスコアは1-0/7Pです。どう動かしますか?

 

 

 

 

 

実戦で僕は無造作に22Pを重ねたあと16/10と動かしたのですが、大ブランダーでした。

XG(extream Gammon)によると最善手は22/14で僕の実戦のプレイは0.191も期待値を下げています。

24Pを外すことによって相手の4、5が良い目なってしまうことが原因のようです。24Pに打ち込まれてダンスしているうちにバックマンが逃げ出される展開が十分ありえ、ロールアウトの結果によるとギャモン負け率が高くなっています。

XG推奨の22/14とプレイすると逆に15、33、35で相手のバーが崩れますし、14、24も相手の死に駒を作らせます。

 

 

 

以下ロールアウトの結果です。

 

XGID=aa-ABBB-B----B--A-bcccAbB-:0:0:1:62:1:0:0:7:10

1. Rollout¹ 22/14 eq:+0.055
Player: 55.65% (G:13.29% B:0.76%)
Opponent: 44.35% (G:23.39% B:3.98%)
Confidence: ±0.017 (+0.038..+0.072) - [96.9%]
Duration: 1 minute 06 seconds

2. Rollout¹ 22/16 13/11 eq:+0.032 (-0.023)
Player: 55.02% (G:13.23% B:0.67%)
Opponent: 44.98% (G:23.79% B:4.10%)
Confidence: ±0.017 (+0.014..+0.049) - [3.1%]
Duration: 1 minute 03 seconds

3. Rollout¹ 22/16 3/1* eq:-0.127 (-0.182)
Player: 50.53% (G:11.93% B:0.51%)
Opponent: 49.47% (G:23.32% B:3.36%)
Confidence: ±0.017 (-0.143..-0.110) - [0.0%]
Duration: 1 minute 09 seconds

4. Rollout¹ 24/22 16/10 eq:-0.136 (-0.191)
Player: 52.20% (G:13.35% B:0.75%)
Opponent: 47.80% (G:31.62% B:1.49%)
Confidence: ±0.014 (-0.150..-0.122) - [0.0%]
Duration: 52.1 seconds


¹ 2592 Games rolled with Variance Reduction.
Moves: 2-ply, cube decisions: 3-ply Red

eXtreme Gammon Version: 2.03, MET: Kazaross XG2