つれづれギャモン日記

バックギャモンに関する日記です。面白いポジションや大会、例会の結果などを徒然と書いていきます。

間違えやすい2手目

2013-03-08 01:16:16 | オープニング
間違いやすい2手目のポジションを選んでみました。
最善手を知らないでプレイしている人は結構いるんじゃないでしょうか。

ポジション1 
34Z,64 となった局面。マネーゲーム

is Player 2 score: 0 pip: 160
Unlimited Game
pip: 167 score: 0 is Player 1
XGID=-a--a-E-C---dE--ac-e----B-:0:0:1:46:0:0:0:0:10
to play 46

eXtreme Gammon Version: 2.10




ポジション2
51Z,21 となった局面。マネーゲーム

is Player 2 score: 0 pip: 161
Unlimited Game
pip: 167 score: 0 is Player 1
XGID=-aa---E-C---dE---d-e----B-:0:0:1:21:0:0:0:0:10
to play 21

eXtreme Gammon Version: 2.10




ポジション3
ポジション2と同じチェッカー配置でスコアをDMPにした場合


ポジション4
64S,22 となった局面。マネーゲーム

is Player 2 score: 0 pip: 157
Unlimited Game
pip: 167 score: 0 is Player 1
XGID=-a----EaC---dE--ac-e----B-:0:0:1:22:0:0:0:0:10
to play 22

eXtreme Gammon Version: 2.10




初手64Pに対する考察

2013-01-10 09:15:48 | オープニング

現在プライム対クローズアウトの記事を連載中ではありますが

64Pに対する2手目について最近考えた(悩んだ?)ことをまとめてみます。

 

相手が初手8/2、6/2と2Pメイクし、2手目に52を振ったとき

ポジションA 白52 マネーゲーム

1.  13/11 13/8 eq:-0.110

2.  24/22 13/8 eq:-0.112 (-0.002)

 

最善手ではないですが22Pにスプリットする手が有力だとボットは主張しています。相手が2Pや3Pのように低いポイントを作った場合、相手はブリッツ志向のプレイになるので攻められないようにスプリットしないほうが良い、とBill Robertie氏は著書「501 Essential Backgammon problems」の中で述べているのですが、ボットの主張はこれに反しています。どうしてスプリットが悪くないのか考えても理由がよくわかりません。

またスプリットする場合はなるべく低い位置にスプリットした方が良いみたいです。初手64Pに対して32、43、を振った場合、小さい目でスプリットした方が大きい目でスプリットするより期待値が高くなります(興味ある方はお確かめください)。

 

次に2手目で22を振った場合

ポジションB 白22 マネーゲーム

1. 13/11(2) 6/4(2) eq:+0.288

2. 24/22(2) 6/4(2) eq:+0.281 (-0.007)

 

通常2手目で2ゾロを振ったときは22Pより11Pを優先します。相手が初手31や42でポイントを作ったときはプライムポテンシャルがあるのでアンカーを作りたいのは理解できるのですが2Pメイクに対してはアンカーを急いで作る必要ないんじゃないかと考えました。しかし解析によると22Pメイクは11Pメイクと僅差です。

 

どうも相手が2Pをメイクした後は22Pの価値が高まっているように見えます。

 ではなぜ22Ptの価値が高くなるのでしょう? 理由を考えてもよくわからないのですが、自分なりに考えをまとめてみると

1.相手の2Pができた後に22Ptアンカーを作れば相手のプライムを阻止できる。逆に2Pが作られる前だと22Pアンカーの前にプライムを作られる余地がまだあり、つまり通常より22Pアンカーを作る効果が大きい。

2.相手がブリッツに突入して22Pのブロットをアタックして来ても、相手の攻め駒はまだ8枚しかないのでたいてい20Pや21Pなどより高い位置にアンカーを確保できる。

 

こんなところでしょうか。しかしこれが正しい解釈なのか、自信がありません。

だれか詳しい人がいたら教えて欲しいです。

 


オープニング2手目

2012-12-29 12:50:27 | オープニング

以前自分で作成したオープニング・レスポンスの表を公開することにしました。

オープニング・レスポンス(Opening Response またはOpening replyとも呼ぶ)とは

相手の初手に対応する2手目のことで、コンピュータによる解析によって最善手がだいたいわかっています。

XGによる解析結果はeXtream Gammon の公式HPで公開されており、その結果から引用して表にまとめてみました。最善手と2番手の間に大差がない場合、差が0.005点以内のものを一緒に載せています。

 

PDF バージョンはこちら 

XLS バージョンはこちら

 

この表を使いたい方がいらっしゃいましたら、どうぞご自由にお使いください。

表の見方ですが、縦軸に初手が並んでいて、対応する2手目が横に並んでいます。

また表記にはNacationを使っています。NacationとはNack Ballard氏が考案したムーブの表記法で

 

P:ポイントメイク  

*:ヒット 

S:大きい目でスプリット、ミッドから1枚下ろす

Z:小さい目でスプリット、ミッドから1枚下ろす

$:5Ptにスロットしミッドから1枚下ろす 

R:ラン 

D:ミッドから2枚下ろす  

U:バックマンを2枚前進 

**:ダブルヒット

のようになっています。

 

工夫した点としては同じ傾向のムーブがひと塊になるように並べたことです。つまり21、31、41...と数字の小さい順に並べるのでなくスロット、ラン、ポイントメイク等のムーブが一つのブロックに収まるようにしました。これによって整理されてかなり見やすいものになったと思います。

 

間違いがないよう十分確認したつもりですが、もし誤りがあればコメント欄にご指摘いただけるとありがたいです。