用事を言付かり、少し早めに会社を出た。休暇前に済ませられなかった仕事が溜まっていたが、何となく体に疲れが溜まり、足取りが重かった。
旅の疲れもあるが、それとは別に何かくたびれる要素があった。予定外の対応を求められたこともあり、目に見えないプレッシャーを感じながら、用事を言付かったことでほっとした。仕事は終わらなかったものの、早く帰りたかった。
早々に用事を済ませ、帰途に着いた。なかなか来ない電車を待っていたことが疲れを増幅させていた。ようやく来た電車内はごった返していたが、途中駅で一気にお客さんが入れ替わり、その合間に座席を確保した。
だが、それが良くなかった。疲れのせいかつい居眠りしてしまい、ひと駅乗り過ごしてしまった。
戻るのに結局20分以上かかった。だが、被災された方々の苦労に比べれば、大したことではない。それでも、正直疲れる。どこかで息抜きをしないといつか持たなくなるだろう。まあ、まだ一日目からこんな弱音を吐いていては先が思いやられる。