日本人でよかったあなあ!朝、涼しいうちに川の辺を散歩する。
涼しげな朝顔が開いている。そしてやっと蝉の声が喧しく感じられる
ようになった。例年の夏が戻って来たのだ。ミーミーぜみ、アブラゼミ、
クマゼミなど順番が不同だが、混声で聞こえてくる。
地上でいきる短い命の一週間、ドラマ・映画でも「八日目の蝉」が
話題になったように、蝉の命まで考える日本人の優しさが、歳をとった
今、こころにしみる。
都会に勤めていた頃、道端に咲く花には目もくれず、帰りは陽が暮れて
地下鉄で帰る。毎日太陽を見ないモグラ生活もあったなあ!
美しいものを美しいと感ずる心、そして美しいと言える環境は、中々
手に入れがたいものだと感ずるこの頃、としとったなあ!