母が

いつも母の元に通っている。今日も又反応がないかしら、と思いつつ、病院に行った。姉が先に来ていた。姉と二人で母の枕元で、おしゃべりをしていた。


母の耳元に近づいて、二人が来ていつ事を告げると（嬉しい）と小さな声で言った。母が自分の感情を言ったのは、ものすごいことだ、嬉しくて、涙が出てきた。
又希望が出てきた。春が来ている。ここまで頑張ったのだから、なんとか車いすに乗れるくらいまで、頑張って生きてもらいたい。

＝車いす　押してお花見み行こうよね　無言の母と　無言の約束＝