セイショウ坊のブログ

埼玉県飯能(はんのう)市 真言宗智山派・円泉寺住職です。
円泉寺ホームページにもブログがございます。

関の磨崖仏

2022-05-10 08:04:15 | 他の寺社
関の磨崖仏は赤城山噴火の泥流により造られた集塊石に刻まれています。
鎌倉以降の像です。
当時からこの地にも善光寺への信仰があったことが分かります。






かなり脆そうな石ですが、くぼみを作り彫られていますので、今まで保つことが出来たのでしょう。



鎌倉時代に刻まれた阿弥陀三尊です。高さ128cm、幅・奥行き各80cmの舟形になっています。



少し画像を補正してみました。
どうにか善光寺式阿弥陀三尊かなと思えます。

周囲には庚申塔・馬頭観音などの石仏が集められていました。




私の善光寺式阿弥陀三尊図です。




長野善光寺は三回参拝しています。



前回の5年前の写真です。




日天月天の掛軸

2022-05-08 07:30:53 | 仏像
日天月天の掛軸です。


月天と日天



以前も他の所で見たことがある気がするのですが、手に日天は八咫烏(やたがらす)、月天はウサギの玉を持っています。

本来インドの神が仏教に入り、十二天となったのですから、八咫烏とウサギは日本的な図なのでしょう。
画像検索をすると、わずかですが見つかります。




月山「湯殿山日月寺」-岩根沢三山神社旧宿坊関連由来の不動明王像 山形県

2022-05-06 07:54:17 | 仏像
以前山形県に行きましたが、私が一番行きたかったのは、「日月寺」現・岩根沢三山神社です。かなり以前の内容です。ご了解ください。
縁あって当寺に祀られたお不動様が、阿弥陀堂に祀られています。



後背の裏に由来が書かれていましたが、どうしたわけか「湯殿山日月寺山先達少貳坊」とありました。



日月寺は月山の関連寺院です。出羽三山の湯殿山ではありません。



とにかく大きな神社と言うよりはお寺です。本当に大きいです。重要文化財に指定されています。間口37件、約70メートルもあります。
岩根沢三山神社Wikipedia
山形県西村山郡西川町大字岩根沢字上ノ平94





正面や廊下に面したところに「湯殿山」の山号額がいくつかありました。
今でこそ長耀山の山号だったことが分かりますが、戦前まではなぜ湯殿山かは分からなかったそうです。
戦後長耀山と記された物が発掘され旧山号が分かったのだそうです。

ちなみに少貳坊は戦前まで山門前の宿坊としてあったそうです。
円泉寺に祀られたお不動様は、どのような経緯があり月山を離れたのかは不明です。
いくらかなりでも不明なことが分かっただけでも収穫でした。
廃仏毀釈以前は、多くの仏像が祀られていたのでしょう。









良く紹介される恵比寿大黒の御尊像です。




円泉寺阿弥陀堂 埼玉県飯能市平松376




お不動様は向かって左側に祀られています。

境内の花々

2022-05-04 07:22:47 | 境内
境内の花々です。
気がつきづらい場所の花を取り上げました。

宝鐸草(ホウチャクソウ)






芍薬はこれからですが、一輪のみ咲いています。



まだ咲かない蕾には蟻がいっぱいです。


何の木の花でしょう。名を忘れてしまいました。




エビネ






雑草



ひっそり咲いています。




山上多重塔

2022-05-02 08:07:50 | いろいろ
桐生市の重要文化財・山上多重塔です。



このような石塔には珍しい45文字の銘文が四面に彫られています。

桐生市のホームページに「銘文の文意 この塔に如法経を安置する。朝廷・神祇・父母・衆生・合霊の利益のためである、小師道輪が延暦20年(801)7月17日に無間の苦しみを受けている衆生を救い、永く安楽を得、彼岸に到達できるように願い建立した。」とありました。

明治になって発見されたのだそうです。



僧・道輪によって建立されていますが、どのような僧侶であったか記録がないようです。
このあたりに知られていない寺院があったのかも知れません。




ポピーの花が周り一面に咲いていました。




案内板


今はありませんが、上部に法華経経巻が納められていたようです。


ここの北側には、赤城の山並みが見渡せます。



しだれ桜も楽しめそうです。