goo

一日が終わる頃にはほぼ廃人

2006-05-16 03:30:52 | Weblog
いやあ、昼夜稽古に入ってしまうとやはり更新が滞りがちですなあ。
稽古中は集中しているのでそうでもないのですが、
終わると同時にひどい頭痛と共に猛烈な疲労感が襲って来ます。

演出するという行為は役者だけやってる時とは違った形の
集中力が必要とされます。
同時に何人もの人間の芝居を見なければなりません。
それは見るというよりも感じるといった感覚に近いかもしれません。
アンテナの張り具合が半端ではありません。
感度を最大限に上げておかないととても追いつかないのです。
自分の受信状況をマックスに設定するので、
ちょっとした雑音も全て拾ってしまいます。
近くで音を立てられたり、芝居と関係ないオーラを出されたりすると
著しく集中を削がれるのです。
あまりにひどいと切れそうになるほどです。

この稽古場にはたった一つだけ”掟”があります。
「用意、スタート!」から止めるまで、
つまり芝居中の私語は一切禁止という”掟”です。
その”掟”が守られている事により、基本的には笑いの耐えない楽しい空間に程良い緊張感が同居するという、
まさに稽古場において僕が理想と考える最高の雰囲気が実現しているのです。

今まで十何年芝居に関わり、何十本の舞台に出演したか分かりませんが、
稽古場の雰囲気は史上最高である事は間違いありません。
この空気感で面白くないものが出来るはずがありません。

役者の皆さんにはまだ言っておりませんが、
実は僕はこう考えております。

観た人全員とは言いません。
勿論それぞれの好みというものがありますから。
ただ、大勢の人からこう言われるような作品を創ろうとはしています。

「今まで観たお芝居の中で一番面白かった。」

次回の更新より、いよいよ役者各々の紹介をしていきたいと思います。



goo | コメント ( 1 ) | トラックバック ( 0 )