とろとろ・・・と、まどろんでるうちに、
季節が移り変わっていました。
そう~~私は「眠れる街の老女」だったのです。
↑ 忘れてください・・・・・・
~笹の葉さらさら~のきばに揺れる~
母の施設でも7月には恒例の七夕祭りがありました。
ホールには大きな笹に飾られた、願いごとの書かれた短冊が揺れていました。
健康を願う短冊。
痛みが良くなるように願う短冊。
自分より家族の幸せが書かれているのも・・・。
母の部屋に向かう廊下には、
入所の方々のこんな願い事が・・・・。
雨上がり みんなの顔が笑顔にて (そうよね~待ってたお日様だもの)kyara
七夕よ 年に一度の恋じかけ (おやっ! がんばって!!)kyara
つゆぞらに 咲くいちりんのカンパニュラ (きれい! 乙女チック~)kyara
いつ会える 私のひこぼし五年待ち (彦星に会えるまで元気でいましょうよ)kyara
だんな様 あなたに出会え幸せよ (だんな様もそう~思ってるわ きっと)kyara
お父様 年に一度の夢見せて (夢ででも 会いたいものね)kyara
七夕の日に赤根に帰る (故郷に帰りたいのよね)kyara
今年こそ 若い女と夢見るぜ (最高!! 作者が知りたい!!)kyara
涙ぐんだり・・笑ったり・・・
心の中はいつまでも、青年や乙女のおじいちゃんやおばあちゃんたちの作品でした。