地元手話通訳界の聖人

Ｗさんは地元で手話通訳者派遣制度立ち上げ時のメンバーの一人。
男性の手話通訳者は今でも少ないが、当時はＷさんだけだった。
地元の手話通訳者で、ろう者や手話通訳者から「先生」と呼ばれているのは、このＷさんと「カリスマ手話通訳者」だけ。
このお二人が突出した存在。

Ｗさんがクリスチャンであることは、最近まで知らなかった。
Ｗさんの手話にかける情熱は凄い。
まさに、地元の手話通訳者派遣制度を創設し、中心となって支えたのがＷさん。
仕事より、手話通訳を優先した。
手話通訳活動に専念するため会社を辞めて独立した。

通訳の依頼はほぼ１００％受ける。
当時、手話通訳者は少なかった。しかし、派遣件数自体も少なかったから、Ｗさんの奮闘により、どうにか、手話通訳者派遣をなんとかできた、というところだろう。
手話通訳のスケジュールを先に入れて、その合間に仕事をするという、あり得ないことをやってきた人である。

なぜ、ここまでできるのか・・・
ずっと、そう思ってきた。
そうか、クリスチャンか。
勝手な憶測だが、Ｗさんがあそこまでやれるのは、宗教的信念からではないだろうか。

で、Ｗさんのことを、「地元手話世界の聖人」と呼ぶことにした。