手話通訳者のブログ

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手話通訳の現場から/接骨院

2016-04-17 13:06:36 | 手話
接骨院で行うマッサージには保険診療として行うマッサージと、保険外で行うマッサージがある。
どちらになるかは、素人では判断できない、と考えてよかろう。
保険診療になるか、ならないか、で患者が支払う治療費は大きく変わる。
簡単に例示すると、保険診療なら300円で済むところが、保険外なら千円支払わなければならないことになる。
ほとんどの患者さんは、保険診療を希望している。安いから。
良心的な接骨院だと、極力保険診療になるよう配慮してくれる。

社会保険は一般に「医療費問題」として取り沙汰されるように深刻な赤字状態が続いており、保険診療の範囲は年々縮小している。
マッサージのように保険診療範囲が狭くなっている治療の場合、社会保険協会等(協会けんぽ、と思ってもらえばいい)から患者本人に、治療の詳細について「お尋ね」文書が発送されることがある。
突然、診療内容について尋ねる文書が来ると、びっくりされる申請者さんもおられると思う。

以前、接骨院に手話通訳に行ったとき、診察を待っている申請者さんに、「こういうことがありますが、ご存知ですか?」と尋ねてみたところ、
「それは知らなかった。教えてくれてありがとう」
とのことだった。
これは「通訳」ではないが、手話通訳者が申請者に対して行う情報提供として、必要なものだと考えている。