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神経剤「ノビチョク」によると見られる英国でのロシア人元情報員暗殺未遂事件は大きな波乱要因だ!!

2018-03-17 00:00:00 | 報道/ニュース
神経剤、いわゆる神経ガスによる暗殺では、昨年2月のVXガスによる、北朝鮮の金正恩党委員長の異母兄弟の兄である金正男氏がマレーシアのクアラルンプール国際空港で暗殺された事件が有名です。

そして、英国で3月4日に発生した「正体不明の事件」が、大きな軍事的、政治的な大事件に発展しました。

3月13日09時51分に産経ニュースが「元ロシアスパイ襲撃 毒物は旧ソ連開発の軍用神経剤「ノビチョク」と特定 メイ英首相がロシア関与を「非常に高い可能性」」の題で次のように伝えました。

『【ロンドン=岡部伸】英南部ソールズベリーでロシア連邦軍参謀本部情報総局のセルゲイ・スクリパリ元大佐(66)が重体で発見された事件で、メイ英首相は12日、下院で演説し、襲撃に使用された毒物は旧ソ連が開発した軍用神経剤「ノビチョク」と特定し、「非常に高い可能性」でロシアが関与していたとの見解を明らかにした。

 メイ氏は、英警察当局が軍の応援を得て毒物を分析した結果、旧ソ連が1970~80年代に開発したノビチョクと特定したとし、元大佐への暗殺未遂行為の責任はロシアにある可能性が「かなり高い」と述べた。

 その上で「国家としてロシアによる英国への直接的な行為か、またはロシア政府が神経剤の管理を怠り、他者の手に渡ったかのいずれかだ」と主張。「事件は、英国に対する無差別で無謀な攻撃だ」と述べた。

 メイ氏は、経済制裁など報復措置を検討するとしてロシア政府に13日までにノビチョク開発計画に関する詳細を化学兵器禁止機関(OPCW)に開示するよう求めた。ロシア側は「メイ氏の主張はサーカスのショーのようだ」と関与を否定した。ノビチョクはVXガスよりも5~10倍致死性が高い。

 英国に情報を漏らした二重スパイとしてロシアで摘発されながら、2010年にスパイ交換で英国に亡命した元大佐は4日、モスクワから訪ねてきた娘のユリアさんとソールズベリーのレストランで飲食後、商業施設内のベンチで意識を失っているところを発見された。』

また、これに関連して3月16日11時01分に同メディアが「米英仏独 ロシア非難で異例の共同声明 元スパイ暗殺未遂 NATOも 神経剤は国際機関で検証へ」の題で次のように伝えました。

『【ロンドン=岡部伸】英南部ソールズベリーでロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)のセルゲイ・スクリパリ元大佐(66)らが襲撃され重体で発見された事件で、英米独仏の4カ国首脳は15日、異例の共同声明を発表した。ロシアが事件に関与した可能性が「極めて高い」とする英国の見解を「共有している」として事件を強く非難したうえで、ロシアに対し、化学兵器禁止機関(OPCW)への神経剤情報などの資料提供を求めた。

 首脳らは声明で、「ロシアによって開発された軍用神経剤が第二次大戦後、初めて欧州で使われ」と強調。英国の国家主権を侵害し、化学兵器禁止条約(CWC)やいかなる国際法にも違反しており、「安全を脅かすものだ」として事件を強く非難した。そしてロシアに対して神経剤「ノビチョク」の情報をOPCWに提供するべきだと指摘した。

 また北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長も15日の記者会見で、事件はロシアも加盟するCWC違反と指摘。ウクライナ危機以降のロシアによる「向こう見ずな行動様式」に連なるとの見方を示し、「英国は孤立していないというメッセージが重要」と述べた。

ロシア側が明確な証拠の開示を求めている点について、14日に開催された国連安全保障理事会の緊急会合で、英国のアレン国連次席大使は、英国政府がOPCWに調査を依頼したと報告した。ジョンソン英外相も15日、英メディアに神経剤のサンプルをOPCWに提出する意向を表明、国際機関で証拠の検証が始まる。

 一方、メイ首相は15日、事件後初めてソールズベリーの現場を視察し、「人々が楽しむはずの町でおきた大胆で卑劣な行為に対して、ロシアがとがめられるべきだ」と述べ、改めてロシアを非難した。

 またウィリアムソン英国防相は15日、4800万ポンド(約71億円)を投じ、化学兵器の防衛に関する研究所を建設する計画を明らかにした。』

ここでクローズアップされるのが、旧ソ連が開発した軍用神経剤「ノビチョク」です。

これは混合ガスや混合物として使用できるもので、従来の探知方法では検査をすり抜ける事すら可能、そして即効性のある神経剤ということです。

確認されているだけで100種類以上もあるそうで、中にはトン単位で備蓄されているものもあるそうです。
正に、テロやゲリラ的な攻撃、特殊部隊攻撃や要人暗殺などに使用しやすい点で、VXガス以上に警戒するべき神経剤とも言えるでしょう。


神経剤「ノビチョク」によると見られる英国でのロシア人元情報員暗殺未遂事件は大きな波乱要因だ!!

このような最悪の神経剤を使用された英国をはじめ、欧米各国が強い反発をもってロシアに対抗するのも当然です!!

日本も中国や南北朝鮮などからの脅威が高まる中、軍用神経剤「ノビチョク」等の新たなる脅威に早急に対処せよ!!



日本の陸上自衛隊が装備する「NBC偵察車」
出典:防衛省・陸上自衛隊HP



神経剤「ノビチョク」の標準的な化学構造式
出典:ウィキペディア


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