窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

アオアシシギ、遅くまで滞在してます。

2020-10-02 11:43:05 | シギ・チドリ

当幌川の河口に広がる葦原湿原。早朝の静寂を破り、ヒシクイの声が聞こえて

きます。そのあとタンチョウの声が追いかけるように響きます。その声々に混

じり「ピョピョピョ」と澄んだ声が聞こえてきます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

             ★ アオアシシギ ★

アオアシシギの声です。シギの仲間でも遠くまでよく響く声です。干潮で出て

きた葦の水辺で、活発に歩き回り、浅瀬にやって来る幼魚の群れを追いかけま

しています。

アオアシシギはロシアのシベリア寒帯地域で繁殖したものが渡ってきます。8月

には姿を見せますが、10月に入っても海岸や河口の浅瀬で姿を見ます。

次々に渡って来た個体が入れ替わり滞在しているのか、同じ個体が長く滞在して

いるのか、よく分かりませんが、他のシギに比べ長く観察できます。

野付湾はアマモが多く生息、幼魚のゆりかごと言われるほど多くの幼魚が生活

しています。干満の潮の動きでプランクトンや水底のベントス類が水の動きで

巻き上げられ、幼魚の食べ物になっているのです。

 

アオアシシギは水辺で待ち構え、長い脚を利用して俊敏に追いかけ、採餌してい

ます。この豊富な魚資源がアオアシシギの長期滞在を可能にしているのだと思い

ます。

これから寒さが降りてきて、オオハクチョウが滞在しだし、凍りだす前までいる

ようです。



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