窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

耐える時季・カラスたち

2020-01-29 17:29:33 | カラスの生態

吹雪いてもカラスたちは餌場にやってきます。風が吹き付ける木の上や堤防の

上には止まらず、地面の近くで風を避けています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

        ★  耐える時季・カラスたち  ★

積雪が増えてくるとカラスたちは海辺に集まります。海岸線は雪が早く溶け、

吹き飛ばされるからです。凍るときでも、ここだけはいつも雪がありません。

集まる場所は大きな波が激しく打ちあがるところ。バレーボールほどの石が

運ばれるほどの荒磯です。

石が運ばれるほどの力を持つ波は沖から海底生物を根こそぎ剥がし、岸に運ん

できます。ナマコやホヤなど、ホタテ、ホッキガイ、カニ、エビ、いろいろ

な生物が打ち上げられます。

てっとり早く食べれるものはカモメ類が先に目を付け、持って行きます。

ホタテのような2枚貝はカモメはすぐには手を出しません。代わりにカラスが

貝ごとくちばしではさみ、持って行きます。それがカラスの食糧になるのです。

貝はめったに上がるものではないので、カラスたちは近くでひたすら待ちます。

雪が地吹雪になって吹き付けるときも首を縮め、睫毛に雪が付着してきても

動かず波ぎわを気にしています。

ときどき、やってきて上がっていないかを確かめます。

待つ時間は長くても、打ち上げられてくるのを待ちます。ホタテ1個上がれば

その日のエネルギーは確保できるはずです。

じっと我慢。これぞ鉄則。

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿