窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

オジロワシ・カモを急襲 1

2020-05-13 18:34:14 | ワシのいる風景

5月に入りカモたちが南よりたくさん北上してきました。ヒドリガモやオナガガモ、

マガモ、ハシビロガモ、コガモ、スズガモたちです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

          ★ オジロワシ・カモを急襲 ★

特にオナガガモとヒドリガモは数が多く、干潟のアマモを食べに集まっています。

集まると当然、カモを狙うプレデターが集まってきます。小鳥と違い、大きな体

カモを襲うのはオジロワシとハヤブサくらいです。

4月の後半から野付半島にはオジロワシがたくさん集まってきています。ニシン

群来があり、波ぎわにニシンがたくさんあがったからです。200羽以上が集ま

ってきていました。

ほとんどが若き個体です。おそらく半分はカムチャッカ半島に渡って行く個体

だろうと思います。もちろん近隣に居残っているものもたくさん来ています。

魚は捕れるのは不定期で、食料としてはあてになりません。が、やって来るとき

大量です。

オジロワシの狙いはカモです。集まってくるカモは数万になります。彼らは定期

的に飛びまわり、群れから外れるカモを狙うんです。

少し体調が悪いか、怪我をしているか、ドジな奴か、見極めて追いかけます。

なかなかその現場に最初から出会えないのが、いつも悔しい思いをしていました。

運よく、今回、出会えましたので報告します。

干潮で潮が引きだした干潟にオナガガモやヒドリガモの群れが集まっていました。

そこに1羽の成鳥のオジロワシが低空で、しかも高速でやってきました。狙いは

近くに行くまで見つからないようにするためです。

どのくらい近寄ることができるか、ハンティングの成否を決める重要な要素です。

群れが一斉に飛び上がり、逃げます。ワシの飛行ルートから外れるように飛んで

いきます。群れには目もくれず飛んでいきます。失敗かと思ったのですが、さらに

スピードを上げます。ワシの前を見ると1羽のカモが飛んでいます。群れより反応

が遅かったのです。

とてものんびりとしたワシの飛び方ではありません。ハヤブサのスピード飛行

です。間隔があっという間に詰まって行きます。カモは必死に逃げようと飛び

ます。

方向を変え、アップダウンを繰り返し、距離を離そうとします。

危ないと思った一瞬、カモは水面に向かい急角度で突っ込みました。起点が利

いた瞬間です。助かったと思いました。

ワシは上空でホバリング。カモの様子を見ています。



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