野付半島の4月は渡り鳥で騒然とします。越冬のために世界各地に南下していた
カモやガン、ハクチョウ、シギチドリ、小鳥たちが集まってきます。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ オジロワシとニシン ★
さらに根室海峡の海の中はヒートアップしてきました。春ニシンが沿岸に寄って
来ています。昨年は5月の初めに群来がありました。
今年はいつになるか、頭の中のデータを整理して、ただ今検討しています。
根室海峡のニシンは風蓮湖などでのふ化事業により、ここ10年で少しずつ漁獲量
が上がってきています。
定置網を仕掛けている漁師の知人の話では、日に30トン、200トンと好調に捕れ
だしています。しかも魚体がでかく、ずっしりしています。
ただ、ニシンを売る体制が取れていないので、ほぼオホーツク海側の紋別の
すり身会社が一挙に引き受けているそうです。キロ〇〇の値段はびっくりする
ほど安いそうです。
19日に野付半島に行ってみると防波堤にオジロワシがずらりと並び、止まって
いました。ほぼ幼鳥か、繁殖までに時間のある若者たちです。
みんなは沖の方をじっと見ています。鳥集まるところ事件あり。これ、私の鉄則。
海辺に降りてみると、ひとところに10数羽のオジロワシが止まっていました。
飛んでいく個体、次々に沖に向かいます。200m、300mほどの沖合に出ると顔を
下に向け、海の中を覗き込んでいます。
ホバリングして空中で止まると、急降下して行きます。
海面すれすれに来ると体をくの字に曲げ、翼を後ろに引き、脚を前に突き出し
ます。そこで海の中に脚を入れ、一握り。
指が握ったものは30㎝はあるニシンです。
急上昇して上空で魚を握り直し、両脚で持ちました。そこから陸に向け旋回し、
懸命に飛び始めます。
そうしないと、後ろから別なオジロワシが追跡してきます。ウミネコも数羽で
横取りしに来ます。
脚が使えないので、威嚇さえもできません。必死です。
ニシンの群れが移動して行くとオジロワシはじっとして待ちます。きっと回遊して
来ることを知っているのです。
以前はコマイでしたが、今はニシンが産卵しに来るのです。
ヤーレン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン にしん来たかと
鴎に問えば わたしゃ立つ鳥 波に聞け チョイ ヤサエ エンヤンサーノ
ドッコイショ ア ドッコイショ ドッコイショ
野付半島ではカモメではなく、オジロワシに聞けの方がいいようです。
ところでオジロワシが海中に足を突っ込んで魚を獲るなんて器用だと思いませんでした。
やるなあ。