窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

根室海峡花やしき

2020-12-23 19:49:47 | カモメ類

オホーツク海から知床半島を経由して寒気が吹き込んでいきます。知床おろしと

言います。12月に入り、マイナス10度以下の寒気が入り込み根室海峡の水温を

急速に冷やしてきました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

            ★ 根室海峡花やしき ★

野付湾内は例年より早く、ほぼ全面結氷になってしまいました。湾内で生息し

いたカモやハクチョウ、コクガンたちが追い出されてしまいました。

低気圧が東に通過し、高気圧が西からやって来る西高東低の冬型の気圧配置を

作るとき、根室海峡は大荒れになります。北寄りの強風が吹き付け、強力な大

が野付半島の外側の海岸に打ち寄せます。

浜の砂を削り、半島を痩せ細らす原因になるほどの強さです。今は護岸対策で

北側はテトラポットの海岸になり、浜を何とか守っています。しかし、頭ほど

大きさの石が打ち上げられる海岸です。

強力な海の波は浅い海底をうねりで滅茶苦茶に練り回し、棲息している海底の

生き物を海岸まで運んできます。大きなホタテやバカガイ、ホッキ、ホヤ、など

普段なら上がりようのない生き物が波の中で浮遊しています。

立っているだけで体が吹き飛ばされそうな海岸ですが、そこにはたくさんのカ

モメたちが集まり、飛びまわっています。すごい数。根室海峡に棲息するほと

んどのカモメが集まっているのではないかと思われる数です。

沖合では波が荒れ狂い、魚が捕りづらく、自分の命さえ危ない状況です。避難

兼ね食べるものが捕れる場所に集まっているのかもしれません。

北極海に棲むシロカモメ、ワシカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、カ

モメたちが集まっています。これほど身近でカモメの観察をできるチャンスは

めったにありません。

波しぶきを頬に浴びながら、美しき飛翔を見るのは最高。ただ強風が体から熱

どんどん奪っていきます。長居ができないのが難儀です。



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