窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

カッコウのメスとオスの托卵協力

2020-07-02 18:08:19 | 山野の鳥

シマセンニュウの観察をしているとき、カッコウがやってきて目の前で止まり

ました。ハマナスの灌木の枯れ枝の上でじっと静止し、頭を左右上下に動かし

ています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

         ★ カッコウのメスとオスの托卵協力 ★

カッコウの狙いはシマセンニュウへの托卵です。野付半島でカッコウが托卵する

小鳥はシマセンニュウとコヨシキリです。これは確認した鳥だけです。

他に可能性としては、ノゴマ、ノビタキ、アオジでしょうか。探しているのです

12年間で見つけていません。

カッコウが姿を見せるのは5月下旬、カッコウ、カッコウとしきりに鳴きます。

1週間ほどです。そのあとは活発に鳴かないようです。理由はすぐに托卵を始め

から、のようです。

ちょうど同じくして、コヨシキリとシマセンニュウが渡ってきます。なわばり

形成、カップリング、巣作り、産卵とあわただしく繁殖行動を始めます。

カッコウはこの2種に合わせてやって来るようです。この2種は低灌木の中に巣

作ります。(野付半島の草原では)

そのせいか、低い場所に止まり、巣を探すのです。カッコウはメスとオスが一緒

飛んできます。巣を探すためにメスが草むらに止まり、オスは少し離れた場所

の周囲から見つかりやすい場所に止まります。

するとその周辺で縄張りを持つ小鳥がオスを目がけ、威嚇する声を出し攻撃に

に来ます。

これがカッコウのたちの戦略です。オスに気を引きつけておき、巣からメスが

出ていくのをメスが待つのです。

産卵は素早く行われるそうです。私は観たことがありません。

ただ、托卵できる確率は高くないそうです。観ていると、可能性が少ないと見る

オスがやってきて、次の場所へ行くことを誘うような行動をとります。

はっきりとしていません。メスが移動の合図を送っているのかもしれません。

オスが飛んできてメスが飛び立って行くシーンをよく見ます。このような行動の

研究はされていないようなので、分かるといいなと思います。