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窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

ノハナショウブ

2021-07-10 19:35:46 | 植物

ノハナショウブがひっそり、目立たず咲いてきています。前は牛や馬が放牧さ

れた草地。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

            ★ ノハナショウブ ★

たくさん生えていた時期がありましたが、最近は少なめです。

有毒だったこともあり牛馬に食べられなくて増えていたのですが、放牧されな

くなり徐々に数が減ってきているようです。

花は6個の花被片からなります。

外花被片は3個。広く、卵形をして先が垂れています。中央から基部の爪にか

勢いよくはねたような黄色模様が鮮烈です。その上にかぶさるように伸びて

いるのが雌しべ。常識を覆すような形をしています。最初は何だろうと思いま

た。複雑な形をしています。

内花被片も3個。狭い長楕円形をし、直立しています。

こうしてみると複雑怪奇なアートなん花です。吸い込まれるような深い紫色は

魅力的ですね。


離農の跡に咲いてきた花 2コウリンタンポポ

2021-07-01 21:59:10 | 植物

ブタナの強力な黄色に負けず、同じ場所に咲いている花がありました。鮮やか

柿色のコウリンタンポポです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

     ★ 離農の跡に咲いてきた花 2コウリンタンポポ ★

ブタナの強力な黄色にも負けず、下の方でたくさん咲いています。太陽の光を

いっぱい浴びてそれぞれが勢いよく成長し、長い花茎の先で花を咲かせていま

す。

コウリンタンポポもヨーロッパ原産の植物。繁殖力が強く、北海道では在来の

植物への影響が心配されている種です。

野付半島の草原でも見られますが、荒地にならなければ増えてこないようです。


離農の跡に咲いていた花 1.ブタナ

2021-06-30 19:11:22 | 植物

一昨年まで乳しぼっていた農家だったのに。人の気配が無くなっています。

草刈りなどがされないとあっという間に新しい植物が顔を見せてくれます。

今日はブタナ。ヨーロッパ原産のキク科の花です。

外来種ですが美しい。


ハマハタザオが咲く、ヒバリが囀る

2021-06-07 17:22:39 | 植物

爆弾低気圧が通過するたびに打ち上げられる砂。野付半島の先端は過酷な環境

耐える植物だけが生息できる砂浜です。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

        ★ ハマハタザオが咲く、ヒバリが囀る ★

強風に晒される野付半島の海岸線は知床半島や根室側の河川から流れ出た土砂が

風で打ち上げられます。削られる場所もありますが、堆積して半島が伸びていき

ます。

砂浜は植物にとり安定しない過酷極まりない環境です。それにも負けないで生

くる植物がいます。ハマニンニクやエゾオグルマが代表種。少し環境が落

ついて出てくるのがハマハタザオ。

いま、ハマハタザオが砂地一面に満開です。猛烈な爆弾低気圧で砂や礫が30㎝

以上積もったのは5年前です。

そこにやって聞いて棲みついたのが夏鳥のヒバリ。茎の高さが20㎝から40㎝

どに伸び、営巣に適した環境になったのです。

カラスやカモメに見つけづらくなったのか、なわばりを宣言する揚げヒバリ鳴

きをしきりにしています。

ヒバリの鳴き声はシギやチドリの仲間が去った野付半島に元気をくれます。明

るい声が強風にめげず響き渡ります。


燃えるカラマツと秋の空

2019-11-06 00:00:23 | 植物

冬が来る前に輝きました。カラマツの紅葉が急速に進みました。ほとんどの落葉樹が

葉っぱを落とし、色気のない灰色の世界に引き込まれそうなとき、カラマツの燃える

ような金色が浮き上がります。

おばんです。小太郎でごじゃります。

            ★  燃えるカラマツと秋の空  ★

背景にはどこまでも続く広大な青空。綿を引きちぎって空に投げたような白い雲が

浮いています。それぞれが自由な形になり重みのあるしっかりした形を生みだしながら

移動してきます。

いつでも見られそうな雲だけど、透き通る青空に浮かぶ光景はめったにないのです。

刈り取りが終ったデントコーン畑の上の空も綺麗だよ。

真っ直ぐな農道の先にカラマツの防風林。

牧草地を風から守るカラマツの林。

光りが足るとカラマツの金色が浮き上がってくるのだが。