kosakuの雑念

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「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」8話に思うこと。

2010-11-25 12:21:26 | 日記
いろいろ感想が盛り上がっているな。
自虐ネタとか言われているし、もう少し表現の方法があったんじゃないかとも思うけど、知らない業界をやるよりいいんじゃないか。
私はむかし、2つの工場を移転して別の1つの工場で代替するという仕事をやったことがある。
もともとのプランがズタズタにされるのを今なら笑って振り返れるかというとなかなかそうも行かない。
いろいろな連中(老害とまでは言いたくないが・・)がいろいろ口出ししてきて迷走し、それでも最終的には2つの工場を完全に代替できるだけの能力にはなんとか仕上げたのだが、そこまでだった。
将来の生産能力向上とか、あるいはこれからの新しい世代の人達を雇い入れるにはもっと快適な環境を、といった主張はまったく容れられなかった(駐車場も2つの工場の従業員の使っていた分を単に合算しただけ)。
生産性を延ばしていくことが出来ない工場は当然新しい人達を受け入れる余裕もないわけで、ただ高齢化に伴って衰退していくしかなく実際そうなった。
さんざん口出しされて、それでも結果良くなったんならまだ良かったが・・・・まあ比較実験もできないからアレだけど。
少しハードルを下げて、いろいろ介入してきた人達もアニメみたく、それなりの信念とか経験に基づいて行動していたのだったら救いだったんだけど、、、おっと暗くなるのでこの辺でやめとこう。




またぞろ若者の理科離れ論

2010-11-18 13:11:32 | 日記
朝日新聞のオピニオン欄にて「理科をやろう」と称する記事を読んだ(2010年11月18日)

理科離れの議論はいつも腑に落ちない。
どうして難しい受験数学の問題を取り上げないのだろうか。
教育費用(授業料その他)をどうするのか。
ていうか世渡り上手の天下を変えろ(笑)
米国みたいにノベルロウリエイトを多数輩出したいのなら、そっくり真似るという方法もあるだろう。
やってみたらどうなんだ?
そいつはともかく、叩きこみ教育、詰め込み教育には反対である。
確かにそれで大体うまくいってきた時代もあるのだけれど、その「大体うまくいってきた」ということの功罪を真面目に考えているとは思えない議論が多いように思う。
それじゃ「昔は良かった論」でしかないし。

そもそも人々の自然な行動、自由な選択にまかせた結果がこの理科離れと呼ばれる現象である。
理科を勉強するということはそもそも不自然な行動で、その不自然な行動をとらせるにはなんらかの策が必要。
叩きこめば好きになる?大人の仕事と学校を一緒にするな。
仕事なら意に染まぬ業務についたとしても生活もかかってるから簡単には変えられないし、とりあえず無給というわけではないから、嫌々でもやっているうちに好きになったり、少なくとも誰かの役に立っていることを認識して励むことはできる。
業務についた時点で選択の自由はないわけだから、楽しさなり充実感なりは自分で見つけるしかないわけで、みんなそうやってクリアしているのだと思う。
しかし、学校の勉強は違って、科目の一つでしかなく、しかも嫌いならほとんど勉強しないという選択も可能で、それで生活できるんだからしょうがないのである。
「直観でわかる数学」を再読した。
あんな風に行列を教えてくれる人がいたらなあと思う。
役に立つとか立たないとかどうでもよく、数学とか理科とか全身で楽しくってしょうがないという雰囲気を振りまく教師を量産するしかないんじゃないか。
大学に行くと、そういう感じの人いろいろな科目でいるんだけど、それじゃ遅いんだよなあ。





Knoというガジェットどんなやつなんだろう。

2010-11-12 23:50:04 | 日記
TIME November 15, 2010
Kno Wants a Slice of Apple.という記事を読む。
Chegg.com's Osman Rashid says his e-textbook tablet can take iPad to school
悪魔の詩のラシュディーさんかと思った。別人らしい。
Knoというマシンは1000ドル未満の14インチタッチスクリーン型端末とのことだ。
スタイラスを用いて書き込みをすることが可能なこと、そして1度に2ページ表示可能なモデルがあるとかないとか、いろいろ書いてある。
問題なのはiPadの倍の価格だが、出資しているマーク・アンドレセン曰く
"A student is comparing a Kno to a backpack of physical textbooks. They are not comparing it to an iPad."
そして、学生は平均800ドルもの書籍代を費やしていると指摘している。

ただまあ学生だったら別にノートパソコンでも良くないだろうか。
起動にかかる時間を短くして、稼動時間が長くなればフルキーボードのほうがいいだろうに。
という疑問はともかく、仕事で20リッターくらいのメッセンジャーバッグに書籍を詰め込んで移動することもある自分としては、電子書籍大歓迎なんで、いろんなものが出て欲しいものだ。


「書く力が身につくイギリスの教育」を読む

2010-11-05 12:59:17 | 日記
山本麻子著(岩波書店、2010年)
選書サイズの本。
パラパラめくって、面白そうだと思い、レジに持っていくと、税込2,310円の表示。
230ページくらいの選書なら1,575円から1,890円の間だろうと考えていたので、一瞬だが目を疑った。
もうちょっと価格アップしてハードカバーにしたほうがいい。
もっとも、値段を確かめなくて良かったと思う。
買わなかったかも知れない。
というような感想はともかく、内容が濃い。濃すぎる。
著者の3人の子供が受けた教育をノートを手がかりにして、ひたすら考察が続き、息抜きのような話題は全然ない。
頭が疲れる。ビジネス書に換算したら15冊分くらいの内容。
何度も行きつ戻りつページを行ったり来たりして、ゆっくり読んだ。
とくに「川の進路」(127ページ)には驚いた。
こんな優れた説明は今まで見聞きしたことがない。