kosakuの雑念

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花畑牧場の報道に思ったこと

2022-03-28 15:16:32 | 日記
ベトナム人従業員の水道光熱費天引きの金額が納得行くとか行かないとかで、ストライキだ雇い止めだとなって、いろいろあって解決金にて手打ちとなったそうだ。水道光熱費が冬季になり夏季より大幅に値上げしたことに納得が行かないとのことだったが、思ったのは天引きとか金額の多寡などということ自体はともかくとしても、従業員全体で割り勘みたいな感じで一律負担というのは、結構問題を生みやすいということだ。
おそらくは会社としては、総額としてかかった以上に請求はしていないのだとは思う。むしろかなり足が出ていると思われる。
しかしそれと従業員の納得感というのは別である。
それ自体は紛争のキッカケのひとつに過ぎないという見方もあるだろうが、そのことには個人的には関心はない。
ただ天引きという制度について思い出したことがあるので、思い出すまま書いてみることとする。

むかし働いていたところでは、毎月500円飲み会とかそういうイベントごとに使うという名目で強制的に徴収されていた。
年間で6000円。
新年会、歓送迎会、暑気払い、忘年会とかに使われていたと思う。
年で最低4回はそれらが開催されると仮定して、たとえば1回ひとりあたり3500円とすれば、従業員負担は1500円で会社負担が2000円ということになる。
会社側の論理としては、従業員に毎月少しずつお金を出してもらうことで、負担感を減らしたいということと、会社側としても半分以上負担することで、ある種の福利厚生費を払っているということなのだろうが、そもそも飲み会なんか好きじゃねえよ派の人間からすれば恩着せがましいし、そもそも会社のイベントなんだから会社が全額払えという主張になる。
それに出席に無関係に払うということに納得が行かないという人もいる。
とうぜん一切飲み会に出席しない人もいる。

そんな金額でもこじれるところではこじれるのだ。
まして水道光熱費のようなものでは、本来なら個別にメーターなり何らかの計測を行って、受益者負担としなければ納得などしないだろう。
自分で個別に負担しないと不必要に無駄使いする人間も出るし、家族でもなければ他人の分まで負担したくないだろう。
結局そんなことを問題としない待遇があればいいのだ。




学歴社会クラッシャー

2022-03-23 02:35:00 | 日記
最近クイズ番組をいくつか見た。
海外ドラマばかり見ている家族も見て、解答者であるところの高学歴芸人とやらの出来にかなり憤慨していた。
銘柄大学で真面目に学んだ人間には許し難い何かがあるのだろう。
末流のふやけた学生生活を送った自分には分からない何かがあるのだ。

しかしながら彼らは学歴社会のくだらなさを体現する変革者であるのかも知れないではないか。

まーでも倍速で視聴してもスカスカだわな。






人は何者かになりたがるものなのか

2022-03-12 10:12:33 | 日記
東日本大震災から11年が過ぎた。
3月11日は死んだ子の歳を数える類いの辛気臭い人たちの話とか、毎年まいとし心の復興はまだ終わっていないの類いの話のテレビ番組であふれるので、できるだけテレビを避けて過ごした。
新聞も大差ないのだが、語り部になりたがる人たちというのがちょっとインフレ気味な感じがする。
重大な決断をした人いがいの話は結局はそれは大変でしたねえという返しをする他ない。
というかハッキリ言っていらない。
昨今のコロナ禍の対応で会社の上司同僚とその会社自体の本性がわかったという人は多いと思う。
震災もまた強力なリトマス試験紙としての作用があったはずで、そこでの見聞は知りたい。
それと果たして発している言葉は本当のものなのか。
コンラッドの小説「闇の奥」でクルツは「地獄だ。」と言って息絶える。
コンゴの奥地から戻ったこの語り部マーロウはクルツの婚約者の女性に最後に発したのはやはりあなたの名前でしたと語る。
そのことを喜ぶ女性を見るマーロウの複雑な心境が語られているのを唐突に思い出した。
ほんとうのことはフィクションという形でしか知ることはできないのかも知れない。