kosakuの雑念

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またぞろ若者の理科離れ論

2010-11-18 13:11:32 | 日記
朝日新聞のオピニオン欄にて「理科をやろう」と称する記事を読んだ(2010年11月18日)

理科離れの議論はいつも腑に落ちない。
どうして難しい受験数学の問題を取り上げないのだろうか。
教育費用(授業料その他)をどうするのか。
ていうか世渡り上手の天下を変えろ(笑)
米国みたいにノベルロウリエイトを多数輩出したいのなら、そっくり真似るという方法もあるだろう。
やってみたらどうなんだ?
そいつはともかく、叩きこみ教育、詰め込み教育には反対である。
確かにそれで大体うまくいってきた時代もあるのだけれど、その「大体うまくいってきた」ということの功罪を真面目に考えているとは思えない議論が多いように思う。
それじゃ「昔は良かった論」でしかないし。

そもそも人々の自然な行動、自由な選択にまかせた結果がこの理科離れと呼ばれる現象である。
理科を勉強するということはそもそも不自然な行動で、その不自然な行動をとらせるにはなんらかの策が必要。
叩きこめば好きになる?大人の仕事と学校を一緒にするな。
仕事なら意に染まぬ業務についたとしても生活もかかってるから簡単には変えられないし、とりあえず無給というわけではないから、嫌々でもやっているうちに好きになったり、少なくとも誰かの役に立っていることを認識して励むことはできる。
業務についた時点で選択の自由はないわけだから、楽しさなり充実感なりは自分で見つけるしかないわけで、みんなそうやってクリアしているのだと思う。
しかし、学校の勉強は違って、科目の一つでしかなく、しかも嫌いならほとんど勉強しないという選択も可能で、それで生活できるんだからしょうがないのである。
「直観でわかる数学」を再読した。
あんな風に行列を教えてくれる人がいたらなあと思う。
役に立つとか立たないとかどうでもよく、数学とか理科とか全身で楽しくってしょうがないという雰囲気を振りまく教師を量産するしかないんじゃないか。
大学に行くと、そういう感じの人いろいろな科目でいるんだけど、それじゃ遅いんだよなあ。