画寫庵Progressive

松平惟光の写真日言己巾占。

着物で出る

2006年01月04日 | 図画写庵

お正月だし、今ならドサクサに紛れて目立たず
外出できるぜということで近所へ出る。
郵便局で年賀はがきの追加も買わないとね。

寒いので長襦袢の代わりにタートルセーター
マフラーという文学風出で立ち。
十分あったかい。
古着でいい感じにくたびれてる。
ちなみに羽織は持ってない。
まだ前座だし(何の)。

しかし正月ももう4日ともなると、近所では
男女共々和服なんてみかけない。
スーパー薬局各所、どこ言っても自分だけ。
常に自分が分数の分子状態というのは辛いな。
もちょい神社仏閣周辺まで行けばいいんだろうけど。

草履がないのでゲタに足袋風靴下で行ったのだけれど
靴下、滑って歩きづらい。うーん。
遠出の際は考えないと。

厩の客

2006年01月04日 | 愚惰噺
【厩客】(うまやきゃく)

年の瀬に一夜の宿を求めた旅人の身なりが貧しいので
厩(うまや)を貸した方の家は没落し、外見に関係なく
丁重にもてなした家は後に富を得たという中国の故事か
ら生まれた言葉である。

厩に寝かせた客は福の神かもしれないから気をつけろ、
の意味から、何においても事を慎重に行うべしと言う意
味をもつ年頭の挨拶となった。

また、アケオメ を半角カナが使えないBBSなどに書
き込むとこう文字化けするのはやはり年頭の挨拶は慎
重に、略さずちゃんと伝えよという意味を持つと思われ
る。

なおよく似た言葉に 厠客! があるが、これは厠だけ
借りて何も注文しない客に対する罵声(「用例;なんだ
よアイツ厠客かよ!」)なので間違えて使ってはいけな
い。

(眠明書房刊・「中国史に見る年中行事覚書き」より)