蝉のシーズンまっさかり。
昨日も道ばたに息絶え絶えのセミが、おなかをこっち向けて落っこちている。
で、ヒトが通るたびにその手をわずかに動かすのは、危険を察知しての行動なのかもしれないけど、「た…助けて…くれ」な動作に見えて、通るたびに自分の無力さを痛感してしまうので、やめていただきたい。
そういうのがゴロゴロというほどでもないけれど、まあ、よくみかけるし、近くの山からは声がジャワジャワジャワと一体化して響いてくる。
並木道や山の中に行くと降り注いでくる音のシャワー、時には滝が岩どころか頭蓋骨に染み入る気分になる。
セミが過密になっている木だと、下の方にとまっているのがいて、一匹がどれだけの音量で泣いているのかよくわかるのだけれど、それはもう、ジャカジャカジャカジャカ、あれ、セミの体自身にもよくないんじゃないかと思う。
あ、だからセミの地上生活は短いのか。
ここはひとつ黙ってみるというのはどうでしょう。
20年ぐらい生きたりしてな。