地球の裏からまじめな話~頑張れ日本

地球の裏から日本頑張れ!の応援BLOGです。
証券関係の話題について、証券マンとしての意見を述べていきます

ついに退場か・・

2006-03-14 05:37:50 | ライブドア問題
1年以上に渡って世間の注目を浴びていたライブドアであるが、結局市場からの退場宣告をされて幕を閉じた。
私もずっと追いかけて来たけれど、やっぱりなんだか釈然としない終わり方であったなぁ。
TBされた記事等から「万引きで死刑宣告された」って記事にぶつかったけれど、まさにそんな感じであるね。
我々証券マンはほとんど一様にこれは一企業の問題、と割り切って来たけれど、それにしてもそれ以上にあくどいことをやっている大企業なんかはある意味目が逸らされて助かったところも多いんじゃないかなぁ。なんだかそういった風潮にはすごく危惧するものがあると思う。

この所市場側の強硬な姿勢が目立つ。
ご存知の通りJPの東京が指導を受けたり、我々のようなところにまで、市場からヒアリングなんかがある。引け値関与だのなんだのってね。明日そのヒアリングを受けている顧客と話し合って来るけれど、私に言わせれば、確かに結果だけを見ればそのように映る可能性は否定しないけど、それって余りにもナーバス過ぎない?って感じである。

我々証券市場に携わる人間がここもとの動きに対して感じていることをモロに反映しているアンケート結果(毎月ある情報ベンダーが行っているアンケート調査であるが)が出た。
その中での問い。

「2月に入っての株価の下落の要因は何だと思うか?」
~トップの回答が、バリュエーションの低下(34%)、日銀の量的緩和の解除観測(24%)で、その次が、ライブドア事件、新興市場の混乱(21%)となっているのだが、その問いに関するコメントではライブドアの事をあれこれ言うコメントはほとんど無い。
また「株式市場の乱高下の理由は何だと思うか?」
~この堂々の1位が、東証のシステムトラブル・「魔の30分」との答えが35%を占める。
これらに関するコメントで面白いと思ったものをピックアップすると、

「東証のシステム問題はシリアスな問題。後場開始時間の延刻解除が無理であれば、せめて大阪の先物市場と13:00スタートで協議できないものかと思う。5月のシステム増強では、その改善は株価押し上げ要因になるのではないか」

「日本の市場(取引所)の異常事態を早期に回復させないと世界の笑い者であると思われる」

「東証の責任者のコメントはどこか他人事のようなコメントで、市場を守るという気概が感じられないのは私だけか」

「個別銘柄の発注ミスに付け込んで儲けた金が半強制的に回収される割には、こうやって先物・現物のパッケージ売買のシステムの脆弱さに付け込んで儲ける金は野放しになっていることに関しては大変憂慮している。」

「乱高下が激しいのはシステムトラブルによるものだと思うが、その場合東証だけが悪者ではない。毎日起こっていた大証の約定遅延も立派な乱高下要因である。そんな状態を何ヶ月も続けるボンクラ経営者を野放しにしている株主も同罪。東証ならば証券会社だが、大証なら持ち株の40%を占める外人投資家か。今度の株主総会が荒れることは容易に想像出来る。」

なんていうコメントがほとんどで、なんだかんだライブドアをダシに使ってきた東証に対してはマーケットのど真ん中に居る我々が如何にそれが姑息なことかは分かっている、と言うのがせめてもの救いかも知れない。

ライブドア被害者の会のHPを今日じっくり見る予定が時間が無くて見れなかったので、明日じっくり見てみようと思う。
同時にCXの損害賠償に関する記事に関しては、確かに犯罪を犯したのはライブドアであろうから、それは正当化できるのだろうけれど、なんかなぁ、と。
確かにあの時は提携以外にニッポン放送を守る術が無かったけれど、結局こういう結果かいな、と。

マスコミは、上場廃止後は相対による売買しかなくなる、と書いているがこれはひところの無知さ、すなわち上場廃止になれば株券は紙くずだぞぉ!と言うのからは進歩したのかなと思うけれど、それにしてももっと調べて具体的にどうすりゃ良いのか書けないものかね。

ちょっとまだ頭の中がまとまっていないので、じっくり考えてまたこれに関しては書こうと思うので、宜しくお願いしますね。

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (そーいち)
2006-03-14 17:47:15
こんにちは。

いつも拝見&勉強させてもらってます。

ありがとうございます^^



私は、そんなには知識のないマーケットの

淵に居座る一般投資家ですが、それでも今

回の東証社長の会見はちょっと腹が立ちま

したね。

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CB教室? (K名)
2006-03-15 00:52:42
いつもご拝読させていただいております。



話題が違うのですが、ご覧になれらない場合もあるかと思いましてこちらに投稿させて頂きました。



現在私が保有しておりますニッシンと言う株についての質問です。本日、「新株予約権方式によるストックオプション」なるアナウンスがありました。http://profile.yahoo.co.jp/biz/press/body/8571/press2.html社債ではないのでCBなどとは違うと思うのですが、今回の新株とはどのような性格のものなのでしょうか?単純な増資なのか、既存株の希薄化になるものなのか、材料としてどのように働くのか全く分かりません。

去年末より株を始めました学生の身分ではありますが、今後の勉強に繋がればと思い質問させていただきました。

二言目には質問で、大変失礼致していますことは承知しておりますが、ご教授下されば幸いです。
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Unknown (小鬼)
2006-03-15 07:38:18
コメント有難うございます。

ニッシンに関しては資料を読みました。学生さんとの事でこれはきちんと答えさせていただこうと思っておりますので、明日までお待ちくださいね。

これはいわゆる従業員役員向けのストックオプションですね。詳細は明日。



まただいぶ前に他の方から、やはりコメント欄にて、CBに関するものを頂いております。債券部分とオプション部分の切り離しに関してだったと記憶しておりますが、これも併せて必ずお答えいたしますので、お待ちください!



ほんとLAZYで申し訳けございません!

どうか皆さんはこのような金融マンになりませぬよう・・・(笑)
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Euro Directives (かめ)
2006-03-16 00:42:20
はじめて書き込みさせて頂きます。



Euro市場でのいわゆる指令、Directivesを相当日本企業は敬遠しているのでしょうか。



先日の商船三井もシンガポール上場でしたね。ロンドンやルクセンの規制外市場に上場する本邦企業発行CBがいつ出てくるか楽しみですね。



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