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金剛山四季の花

金剛山(1125㍍)で撮影しました、四季折々の山野草を中心に
登山、催し、花など、宝石箱のような忍者のブログです。

石光寺の寒ぼたん(奈良県葛城市染野)

2015年01月01日 00時01分17秒 | 

 

明けましておめでとうございます。

皆様の健康とご多幸をお祈りいたします。

平成27年 元旦

 

 

 

 

                       石光寺(奈良県葛城市)に「寒ぼたん」を見に行ってきました。

                    石光寺は670年頃に役の小角が開山、1300年の歴史あるお寺。

                      境内では約300株、36種類の寒牡丹が観賞できます。

                    1月末まで日本最古の石仏「弥勒石仏」(白鳳時代)

                    や、弥勒如来坐像(秘仏)などが、特別開帳中です。

                        石光寺の牡丹の歴史は、薬用としては奈良時代から。

                        観賞用に植えられたのは、昭和に入ってからだそうです。

 

                             牡丹の他にも「寒咲きアヤメ」(アヤメ科)

                      夏に咲くアヤメよりも小粒で、高さ20~30㌢、

                      花は1~2日で萎れてしまいますが、

                      次々と新しい花芽が生まれてきます。

                               サザンカ(ツバキ科)

                        花の少ない冬期、貴重な花。

                                                           センリョウ(センリョウ科)

                                                           などが、花を添えていました。                 

 

                    寒牡丹は毎年12月初旬から咲き始め、1月中頃まで楽しめます。

                    4月中頃~5月上旬には、春牡丹が咲き誇ります。

 

 

    

             傘堂(かさどう)

                 この石光寺の近くに、1本足の一風変わったお堂があります。

                 延宝二年(1674)大和郡山城主・本多政勝の影堂として、

                 建てられました。以来、三百年以上に渡り、

                 土地の人たちによって、守られてきました。

                 いつの頃からか、柱の周りを3度回ると安楽往生が出来る、

                 と言う風習も生まれ、毎年5月14日には法要が営まれます。

                 この日は柵の中にも入れ、多数の人達がお参りに訪れます。

                 左甚五郎の作とも伝えられていますが、定かではないそうです。

                                                    

 

2015年も忍者のブログ、覗いて下さいよ。

お待ちしております

                                                                                           (2015・1・1)

 

 

 

 

 

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コスモス花あかり(奈良・般若寺)

2014年10月21日 20時29分33秒 | 

 

コスモス寺・般若寺に行って来ました。

般若寺のコスモスは50年前、先代の住職さんが境内の一角に種をまかれたのがきっかけ。

今では日本最古、コスモスの名所として「コスモスなら般若寺」へ、と言われるまでに…。

今年も9月下旬から25種、15万本の色とりどりのコスモスが咲き乱れ、

秋の爽やかな風に揺られ「コスモスの舞」を披露してくれました。

 

般若寺は、飛鳥時代に開かれた歴史あるお寺。

写真はコスモスに囲まれた「本堂」(江戸時代)

 

境内には「西国三十三番」観音石仏が祀られています。

(元禄時代の作)

 

十三重石宝塔。

高さ14・2㍍、建長5年(1253)建立。

この塔の中から、阿弥陀如来像(白鳳時代)が出てきました。

秘仏として10月に公開されています。共に重要文化財。

 

 相輪(鎌倉時代)十三重宝塔の最上部の部分。

昭和の初め、境内の地中から発掘されました。

現在の相輪は4代目。

 

 

 

 

 

 笠塔婆(重要文化財)

高さ4・40(右)4・76㍍(左)。笠塔婆形式の石塔では日本最大で最古。

石工・伊行吉(いぎょうきち)が、父親の一周忌追善のために建立。

伊さんは東大寺の再建に従事した有名な石工。

 

 国宝 楼門(鎌倉時代)

和式と天竺様式を織り交ぜた美しい「回廊門」。

楼門遺構では日本最古。

 

 

石灯籠(鎌倉時代)

高さ3・14㍍、般若寺型灯籠と呼ばれています。

火袋などに鳳凰、獅子、牡丹唐草などの浮彫装飾があります。

 

 

この日は「コスモスコンサート」が行われるとかで、

準備に大忙し。

 

 

榊隆氏の創作行燈が、

雰囲気を一層盛り上げていました。

 

 

コンサートが始まりました。

~山村流・地歌舞~。木村佳乃子さんの筝曲「八千代獅子」。

木村さんは女子大生。3歳の時からこの世界に入ったそうですよ。

 

 山村若瑞さん 長唄「月の猩々」

 山村若女さん 地歌「浪花十二月」

 

 

 コンサート終了後には、写真まで撮らせていただきました。

厚かましいお願い、すみませんでした。これからも素敵な舞を見せて下さい。

益々のご活躍をお祈りいたします。

 

 

次回は金剛山の「キッコウハグマ」など山野草です。

(2014・10・21)

 

 

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ホテイアオイ(布袋葵)

2014年09月26日 14時38分40秒 | 

 

 本薬師寺跡(奈良県橿原市)に

「ホテイアオイ」を見に行ってきました 

例年なら今の時期、ほぼ終わりを迎えているのだそうですが

夏の長雨の影響で  開花が半月ほどずれ込み、すみれ色

の爽やかな花が、秋の風に揺れていました。

休耕水田を活用し、14000株のホテイアオイを地元の

農家の団体や、うねび北小学校の生徒さんらの手をか

りて、7月の初めに植えつけられました。1999年から

行われており、今では観光バスも入るスポットに…。

 

 

 ホテイアオイは太陽の日差しで開花し、夜には縮んでしまう一日花です。

翌日の朝には、新しい花の命が誕生します。

天気の良い、とくに暑い日にはいい花を咲かせるそうです。

 ホテイアオイ(ミズアオイ科)は、ブラジル原産の水草。

別名はホテイソウ、ウォーターヒヤシンス。

このホテイアオイ、実は「有害帰化植物」なのです。

繁殖力が強く、田んぼを荒らしてしまうので、害草と嫌われ「青い悪魔」と、

言われていたそうです。休耕田にコスモスやヒマワリなどはよく見かけます。

が、何故ホテイアオイだったのでしょうね?

 

こんな悪魔にも「天敵」がいます。ブラジル原産の日本名

・ジャンボタニシ(正式名・スクミリンゴガイ)です。

草食性のジャンボタニシは、稲の茎などを食い荒らす害虫。

ホテイアオイも、このジャンボタニシにはギブアップ。

ウナギくんが穴から出てきて、顔を見せてくれました。

「今日は。お邪魔してますよ」。求めればお高いでしょうネ。

なんといっても天然物ですから…。

 

 

 

 

ハギの花が、見頃でした。

正面の木茂っている一帯が「本薬師寺跡」。 

前方の小高い山が、大和三山の一つ畝傍山。

 

 

 

地元のアマチュアカメラマン氏のお話ではやはり朝の開き始めが、

花が輝いていて一番だそうで「今度は夜明け前においで」。

そして「夕日もいいよ!」と…。

お世話になりました。

                                                

本薬師寺跡(もとやくしじ跡)

平城京遷都でお寺は西の京に移築されたと伝えられ、

その後「本薬師寺」と呼ばれるようになったそうです。

現在、跡地には小室と礎石や心礎などが残っています。

白鳳時代を代表する特別史跡。 

(2014・9・26)

 

 

 

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オオナンバンギセル(大南蛮煙管)

2014年08月13日 21時36分59秒 | 

 

オオナンバンギセル(ハマウツボ科)を見に、大和葛城山に登ってきました。

葛城山(959.2㍍)は、私のホームグラウンド・金剛山のお隣のお山。奈良盆地~大阪まで

眺望出来、晴れた日には淡路島から四国の山並みまで見えます。春には

一目百万本と称されるツツジが、山肌を真っ赤に染め上げ、多くの登山者で賑わいます。

 

 

この日は「天狗谷」コースを登りました。幾重にも続く階段に皆、汗だくでした 

ちょっぴり、スリルが味わえる天狗谷の鎖場。

暑さに、ただ黙々と…。

 

途中、様々な花達に出会え、疲れも一時、忘れさせてくれました。 「イワタバコ」(イワタバコ科)

 

「サオトメバナ」(アカネ科) 

「ヨウシュヤマゴボウ」(ヤマゴボウ科) 

 オニユリ(ユリ科)

 

コオニユリ(ユリ科)  

ヤマユリ(ユリ科) 

ナツノタムラソウ(シソ科) 

シオデ(サルトリイバラ科) 

オミナエシ(オミナエシ科) 

ワレモコウ(バラ科) 

 

カワラナデシコ(ナデシコ科) 

 

頂上付近はほとんど樹木がなく、ススキの大草原が続き、

そのため草原性の植物が多く見られます。秋には白い穂で埋め尽くされます

葛城山頂からの金剛山(1125㍍)

オオナンバンギセルは、ススキの根元に寄生する「寄生植物」。

ススキをかき分け、根元をさぐりながら探します。  

 

見つけました! オオナンバンギセルです。 

 

オオナンバンギセルは、ナンバンギセルとは違い、標高の高い所で育ちます。

花は大型で、花冠のフチにノコギリ状のギザギザがあり、区別はつきます。

  

オオナンバンギセル、たくさん咲いていました。もっと数が少ないのかと思っていましたが、

あちらこちらで姿を見られ、私の予想を超える花数に驚きました。

残念ながら花が痛んでいるものが多く、もう少し早めの方がいいのかな。贅沢は言えませんが…。

(2014・8.13)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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