goo blog サービス終了のお知らせ 

バイクも仕事も走ります。

バイクででかける。美味いものを食べる。は継続。弁理士の仕事のはなしを加えていきます。

ちまちま中間手続52

2025-04-02 21:55:49 | 仕事日記
弁理士近藤充紀のちまちま中間手続52

拒絶理由
 刊行物1には、軽油を水素化脱硫する方法であって、触媒に触媒の2倍量のカーボランダムを組み合わせて接触させることが記載されている(実施例1)。これは実質的に本願発明の固体粒子S1と固体粒子S2に相当し、それぞれの好適な粒径は当業者が適宜規定する事項であるし、同1では向流で軽油と水素を接触させることについて明記されたいないが、水素化反応を向流で行うか並流で行うかは当業者が適宜規定する事項である。
 そして反応系に含有させる触媒等固体粒子の形態は当業者が適宜規定する事項である。
 また軽油の水素化脱硫技術をケロシン留分や減圧軽油やホワイトオイルの脱硫に適用することはよく行われることであるので、同1の方法をこれらの原料油に適用することは当業者が容易になし得る事項である。

意見書
 ここで、出願当初の明細書の記載を参照しながら、上記本願発明の請求項1の構成に至った経緯について概略的に説明する。
1)従来のこの種の炭化水素処理方法においては、仕込原料が水素に富むガスと混合されて水素化処理反応器を通過する並流式が一般的であった(段落[0013])
2)炭化水素の水素化処理方法においては、固定床方法を用いることが一般的であるが、上記1)の並流式で処理を行う場合、ガス相および液相が、反応器の軸方向に沿って同一線速度で流れることに起因して、いくつかの問題が生じていた(段落[0020])。
3)上記2)の問題点を回避するために、並流ではなく向流式で水素化処理を行うことが提案されている(段落[0021]~[0022])。
4)しかしながら、向流式で水素化処理を行う場合にあっては、触媒床を通過し得る相の各々の可能な流量範囲を制限するフラッディング現象が生じるおそれがあるという問題があった(段落[0008])。
5)このフラッディング現象が生じるリスクを制限するために、触媒床の内部での圧力損失を最小にすることが検討され、小サイズの触媒が大きな圧力損失を引き起こすことは公知であったことから、固定床の担持触媒のサイズを増大させることが考えられた(段落[0008])。
 ところが、触媒粒子のサイズが大きくなると、大きなサイズの粒子中の圧力の、制限される粒子内拡散に起因して、反応床の内部で触媒活性の低下が引き起こされるという問題があった(段落[0008])。
 このように、「向流式」での水素化処理方法においては、フラッディング現象を制限するために大サイズの触媒が求められる反面で、触媒活性の低下を回避するために小サイズの触媒が求められるという問題点を有していた。
 本願発明の請求項1は、このような問題点を解消するために、上記B)に示すように、粒径の小さい(平均直径0.5~5mm)固体粒子S1と、これよりも平均直径が大きい固体粒子S2との2種の均質な混合物を固定床に用いることを提案した。本発明では、以上のような構成を有することにより、向流式の水素化処理方法においても、触媒活性を低下させることなくフラッディング現象の問題を解消することができる。

 引用文献1には、触媒とこの触媒の2倍量のカーボンランダムとを組み合わせた床を軽油が通過するようにさせることにより軽油を水素化脱硫する方法が開示されている。
 しかしながら、引用文献1の段落[0015]の「この原料軽油を・・・第1反応器1へ水素ガスと共に・・・供給する」および「第1気液分離器3で・・・留分は第2反応器4へ新たな水素ガスと共に供給される」および図1の記載を参照すれば明らかなように、引用文献1では、並流式により水素化処理を行っている。引用文献1には、向流式で水素化処理を行ってよい旨の記載はなく、それを示唆するような記載もない。
 引用文献2には、担体がフッ素を含有する水素化脱硫方法が開示されている。
 しかしながら、引用文献2の段落[0007]の「・・・ここでは、該軽油留分と水素とをして、・・・・を含む触媒上を通過せしめる」の記載から明らかなように、引用文献2の方法は、並流式による方法である。引用文献2は、向流式で水素化処理を行ってよい旨の記載はなく、それを示唆するような記載もない。
(3)本出願人が以上の本願発明の請求項1と引用文献1および2とを比較検討した結果、以下の3つの主要な理由により、本出願人は拒絶理由1に同意することはできない。
 1)引用文献1および2を組み合わせても本発明に想到することはできない。なぜならば、引用文献1および2には、向流式(これは工業的に通常の様式ではない)を用いることに至るような記載も示唆もないからである。
 2)向流式が周知の様式であったとしても、これを引用文献1の方法に組み合わせることにつながるような何らの理由および何らの教示も引用文献1にはない。引用文献1の方法は、その段落[0015]の該当箇所の記載および図1に記載されるように、工業的に通常の技術である並流式に限られており、向流式との組合せによってもたらされる技術的効果を教示するような記載が何もない。
 3)たとえ、引用文献1と向流式との組合せに想到することができたとしても、本願発明の請求項1のように特定の小さな粒径の固体粒子S1およびこれより大きな粒径の固体粒子S2との混合物を用いることに想到するのは困難である。引用文献1は「並流式」により処理を行うものであり、「向流式」で行うことによって生じる上記(2)の4)および5)の問題点は生じ得ず、異なる粒径の固体粒子を用いることの動機付けが引用文献1の方法では存在しないからである。
 以上のように、本願発明は、従来一般的方法であった「並流式」の処理方法から生じる問題点を考慮して、一般的でなかった「向流式」により処理することを選択し、さらに、「向流式」で処理を行った場合に生じる、フラッディング現象の問題を克服するために、異なる粒径の固体粒子を用いることとして、請求項1の構成を完成するに至ったものである。
 すなわち、本願発明は、「向流式で処理を行うこと」と、「特定の小さな粒径の固体粒子S1およびこれより大きな粒径の固体粒子S2との混合物を用いること」との組合せを特徴とするものであり、これにより向流処理においても圧力損失を最小化し床における触媒活性を保持することができる(段落[0009]~[0011])。
 したがって、本願発明の請求項1の構成は、「並流式」で処理を行っている引用文献1の記載に基づいて適宜規定することができたものではない。
 引用文献1の記載に基づいて本願請求項1を適宜規定し得るという拒絶理由1は、「帰納的」分析もしくは事後的分析によるものであり、引用文献1に基づいて本願請求項1の発明の進歩性を否定することは妥当性に欠けるものである。

拒絶理由
36条6項2号

補正書
上記を解消するための補正

特許査定

比較的まとまったかたちで反論できたと思っている件。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岩手ツー 6

2025-04-02 16:59:34 | ツーリング
10月1日の日記

郡山から出発。

すぐに高速へ。

3経路のうち、関東経由のルートはこの時点で消した。このルートの場合、終日高速を走ることになりそうだから。

会津方面へ。

会津坂下にて下りる。

この時点で新潟経由は消した。同じく、高速走行ばっかりになってしまいそうなので。

比較的のんびり走る只見越えルートにした。

会津坂下あたり走ってるとそば表示があちこちに。

そばの美味そうな地域に入った。せっかくなので昼飯にそばいただくことにした。

マップで検索して美味そうなところを探す。

蕎麦処ふなき

R252沿い。

かき揚げのたまねぎが独特のうま味と甘さで美味いな。







そばが少なく見えるほどの天ぷらの充実ぶりでした。

只見湖・田子倉湖に向かう。

1年ぶりに走るが、なかなか距離あるな。去年は、遅れ取り戻そうともうちょっと必死に走ってたせいもあるかもしれない。

ダムの姿が見えてきて、今回は、道も空いているので、適当なところで停まってダムを下から見上げる写真にしてみた。





実際の目では、すごい迫力の壮大さなんやけど。

ここから急坂の道。堤防の頂部と同じ高さに。。

今回は、ダムからの眺めを見ていくことにした。









いろんなところから湖面都ってみたけど、全部、一緒やった。

田子倉湖を左側に見ながら、魚沼へ。

途中、何カ所か、交互通行。

待ち時間暇なので、景色撮ってみた。





魚沼に出る。

道の駅にて休憩。

魚沼産のコシヒカリ購入してみた。

ここからしばらく新潟

長野の飯田に抜けて、ここから高速。

安曇野で晩飯 山賊焼き頂く。

日は暮れている。松本・塩尻あたりで泊まってもよかったが、余力あると思ったので、そのまま走行続行。

中央高速 駒ヶ根あたりで、急に、体力の限界を感じる。

急にくるあたりが、年齢によるもんなんだろう。

下りても、泊まるところあるとは限らないので、もうひと踏ん張りで帰ることにした。

体力を考えると、全高速やな。

せっかくなんで、深夜割引ほしいところ。

11時30分着。あと30分、なんとかならなかったかな。もうちょっと養老で休憩すればよかった。

ともあれ帰宅。

走行距離 740.2km
総走行距離 2374.6km
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする