お客さま

お玄関を綺麗にお掃除すると 必ず
お客さまがあるのよ。

姉の優しい声を思い出す。

自分で食べたいから お菓子を焼くと
必ず どなたか訪ねてくださるように思う。

チーズケーキを焼いた次の日 友の純さんから ご在宅でしょうかとメールが入る。

どうぞ どうぞ楽しみにお待ちしますと返信しながら チーズケーキを焼いて
良かったと思う。




明日は 横浜で仕事をしている淳子ちゃんが 休暇でご両親の所に帰っていて
淳子ちゃんとお昼をご一緒しましょうと 約束が出来ているので嬉しい。

焼いて直ぐに 冷凍したチーズケーキもありますよ… 三月でしょう!! おひなさまでしょう!! おひなさまといったら
ちらし寿司でしょう

淳子ちゃんと おひなさましましょう。

曲の中の思い出

あれこれ取り出してピアノで遊んでいて 懐かしい曲に出会った。

ベートーベンのエコセーズ舞曲

この曲は妹が小学校低学年の頃 オクターブがやっと届く手で オクターブが沢山のエコセーズ舞曲を学校代表で弾くことになって 毎日 まいにちお稽古をしていた曲で 耳にタコが出来るほど
聴いた曲。

又 他の音楽会では バッハのインベンションの二声の一曲を 学校代表で弾いたことを思い出した。

その音楽会の会場は学校ではなく 歌舞伎座だった。今も有るのかどうか分からないけれども その時 同じステーで歌った歌手は 東海林太郎だった。

バッハと東海林太郎……なんともちぐはぐだけれども 他に何があったのか記憶にない。妹の弾いている姿は

私の中で絵になっている。

東海林太郎は

藤山一郎の前の時代の 国民的歌手。
真っ直ぐキオツケの姿勢で歌う歌手だった。

終戦から二年目位だったように思う。

戦時中も防空壕のなかで ピアノ弾きましたかと声かけをわすれなかった両親は素晴らしい。

姿勢が大事

年と共に おばあさんの条件はすべて揃ってきた。仕方がないことばかりの中で 自分の努力で出来ることは 背筋を伸ばすこと。

背筋が伸びていることは 美しい。

日常生活の家の中の仕事は
前かがみの仕事が多い。そして 楽なほうえと丸まって家事をこなす。

今日も 茶道のお稽古に座る。お仲間の少し上のお点前を見ていて、正しい姿勢を保つことを心がける。

ありがたい時間だと 意識して背筋を伸ばす。

うぐいす餅をご用意下さった席で 濃茶と おうすを頂いた。

世界地図

地図帳を横に置いて見ているのは
オーストリアのウィーン、スロバキア
それから ウクライナ。

パートナーと ウクライナのコンサートに招かれて出掛けている麻美ちゃんから LINEが届いた。




ウィーンから スロバキア行きのバスの中から届いた。

横にドナウ川が流れています。ブラームスが住んでいたと伝わる建物です。

気温はマイナスだけれども そんなに寒いとは 感じません。

麻美ちゃんから届く 優しい便りに
現地の光や 風を想像しなが 地図帳をみて 楽しんでいるおばあちゃん先生です。

24日が本番と聞いているので リハーサルが大変でしょうね。

コンサートの会場は ウクライナのオペラハウス。

おにぎり

郵便局に手紙を出しに行った足で
明るい日射しに誘われて散歩。

寒い日が続いて ずいぶん散歩をしていなかった。

コンビニまで歩こうと決める。

コンビニは丁度お昼で 人がいっぱい。
中に入って 沢山の加工食品にびっくりする。

お昼は おむすびにしましょうと 心が動く。

おにぎりの前に立ったけれども どれを
買ったら良いのかわからない。

コンビニのお弁当もおにぎりも 何度か食べたことはあるけれども 自分で買ったことは 一度もない。

マヨネーズ入りのおにぎりには 手が出なくて からしめんたいと 梅かつおの二個を選ぶ。

一個で良いと思ったけれども 一個だけ買うのは 恥ずかしい。

二個で 265円

お茶を入れて 糠床の漬け物を切って
おにぎりのお昼。

袋から出したけれどもやり直し 下に引くのを忘れていた。

パリパリののりで 思っていたよりも
美味しい。そして簡単。

やっぱり一個で良かった。夜もおにぎりでは……と心配無用。夕方に来た息子が 美味しそうにぱくぱく。

初めて…自分で買ったことが嬉しくて
今度はサンドイッチにしてみよう。