国語屋稼業の戯言

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読解問題 福沢諭吉『学問之独立』(一橋大学過去問より)解答編

2022-05-14 19:05:17 | 国語

学習の方法

●近代文語文が出題される大学受験者 

 読解問題 福沢諭吉『学問之独立』(一橋大学過去問より)問題をいきなり解く。

 読解問題 福沢諭吉『学問之自立』(一橋大学過去問より)雑訳を読む。

 読解問題 福沢諭吉『学問之独立』(一橋大学過去問より)解答編を読み、確認する。

 

 

●現代文受験者 本文記憶の練習及び同類、対比箇所を見抜く鍛錬として

  読解問題 福沢諭吉『学問之自立』(一橋大学過去問より)雑訳を読んだ後に全文のイメージを持つ。

  読解問題 福沢諭吉『学問之独立』(一橋大学過去問より)問題をイメージを活用して解く。

  読解問題 福沢諭吉『学問之独立』(一橋大学過去問より)解答編で確認する。

●小論文受験者

 読解問題 福沢諭吉『学問之自立』(一橋大学過去問より)雑訳を読んで、福沢諭吉の『学問之自立』を具体例として活用できるようにしておく。

 

 

問い一 〔解答〕 摂生(養生)と治療

・ポイント

治療に任ずる政治家の繁忙なる、固より知るべし。然るに学者が平生より養生の法を説きて社会を警(いまし)むる

摂生法と治療法と相混じたるの罪と云ふ可きものなり。

 学問と政治と分離すること、

 

問い二〔解答例〕 

政治が危険な方向に向かっても、学者が普段から根拠に基づいて説明することで対策し、危険を回避できるということ。

・ポイント

我が開国の初め攘夷論の盛なる時に当たりても、洋学者流が平生より西洋諸国の事情を説きて、あたかも日本人に開国の養生法を授けたるに非ずんば、我が日本は鎖国攘夷病に斃(たお)れたるやも計るべからず

 

問い三 〔解答例〕

近代国家の創業時とは異なり、体制が欧米並みになっても、学問・教育が政治と分離していないから。

維新の初=官の支配  対立 今の日本 政事整頓・欧米の事例

 

問四 〔解答例〕

政治の管理下の学問は行政の事情で短期的に変化するので、学問の本質である長期的な視野が損なわれるから。

 

・ポイント

学問の本質・・・学問は一日一夜の学問に非ず、容易に変易す可らざるなり(定義文)

政治=短期  学問=長期

 

 

 


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