カードマジック入門事典
(高木重朗・麦谷眞里)(東京堂)
【長所】作品数は100以上あるので、この本だけを完全にできれば手品が趣味ですと言っても問題はないだろう。また、初心者に配慮もされている。特にコントロールは必読である。通常のカードマジックの本ではカードのコントロールを扱うが、それは主に2種類しか紹介されてなく、あとは状況や客のコントロールについて書いてある。これを聖典としてあがめよと言うわけではないので、普通の読者はベテランマジシャンから入門するであろう人への警句と思えば、楽しめよう。先輩からの助言というか、本音は中々、書籍ではあお目にかかれない。客のコントロールというのは演出に通じるので大事にしよう。おいらは初心者の手品で周囲の人が下手だと思う中核には演出の問題があると考えている。何故ならおいらの演出に問題があるから実感としてわかるのだ。
<> えっへん
【短所】作品が多すぎて困る。また、厚いので、本を開いてトランプを片手に持ってえとか言う状況が難しい。まあ、一日に一つ覚えていくといいのではないか。自分でやってみて面白そうなのを人前で見せるという具合にして楽しめば良い。そういえば、おいら、大分、この本の手品忘れているな。つか、全部読んだわけじゃないか…。
【今でもやる手品】
☆シカゴオープナー(傑作だからこれ! プロもレストランでやっていたよ)
☆メンタル・リバース(知っていたし、実演したこともあったのに最近、他人にやられて感動した)
☆ヴィジター(移動マジックの傑作。これができれば中級者だと思う。)
☆ヴァーノン・フォア・エース(ヴィジター以外にもこれがあったか!これを覚えたら「オー・ヘンリーエースにも挑戦されたし)
☆カード・ワープ(ウケるから、あきらめて(何を?)やるべし)
☆デイヴス・ディライト(ああ、昔はこれを良くやっていたなあ)
ああ!どれもいい手品だ。他にもたくさん、お勧めがあるのだが。もっとも、この本の欠点は入門用の手品だけではないと書くべきだったか。あ、そう言えば、上にあげた作品に入門向きは少ないかもしれませぬ。